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漢検1級試験問題演習=幸田露伴「いさなとり」・その3

 幸田露伴の「いさなとり」で漢字検定1級試験問題演習シリーズの3回目。本日は読み問題25問、書き問題25問の合計50問とやや多め。引き続き筑摩書房「明治の文学」全25巻の「第12巻 幸田露伴」(福田和也編集解説)から引用しております。読みは宛字が多いため、訓読み中心で音読み問題は少ないです。悪しからず。

 次の㋐~㋨の漢字の読みをひらがなで記せ。①~のカタカナを漢字に直せ。

 

■ 若い同士㋐し合せて①カタズを呑み、今か今かと野良犬でも㋑つ気になつて待つ。

 

 ㋐〔しめ・し〕

 ㋑〔・つ〕

 ①〔 固 唾 〕

 

■ 此時遅く彼時早く手元に付け入る②シャチ鋒の勝、喧嘩には覚えあれば身のこなし㋒し。

 

㋒〔はや(と)・し〕

 ②〔  〕

 

■ 汝③コシャクなと彦右衛門を打つ、打たれて④ボツゼンと怒りを起せし彦右衛門。

 

 ③〔 小 癪 〕

 ④〔 勃 然 〕

 

■ 憎さも憎しと勝が背中を力一杯に㋓けば㋔蹌踉きかる其所を、思ひ知れと彦右衛門が横なぐり、急所にあたつて動と倒る

 

 ㋓〔・け〕

 ㋔〔よろめ・き〕

 

■ まづ懐中より金取り返し、㋕水⑤ムスんで㋖ぎかけ無暗に身体を蹴散らしけるが、水の通りしか蹴所のよかりしか⑥ウンと一声息ふきかへし。

 

 ㋕〔どぶ

 ㋖〔そそ・ぎ〕

 ⑤〔  〕

⑥〔  〕

 

■ 別条なきに胸⑦で下ろし酒肴に充分労を㋗ひ、僅少なれども我が志し、一体ならば失礼かは知らねど他に仕様知らねば㋘して取つて置いて下され。

 

 ㋗〔ねぎら・ひ〕

 ㋘〔ゆる・し〕

 ⑦〔  〕

 

■ 何しに何を尋る、と⑧ドラ声無遠慮な物云振り。

 

 ⑧〔 銅 鑼(鑼・鐃・錚) 〕

 

■ その後は如何なとなれ心引きしめて日を送るべしと覚悟の⑨ホゾを初めて固めし。

 

 ⑨〔  〕

 

■ 長風飈飈と吹き来りて水や騒ぐ途端、四枚つきの⑩ムシロジルシ虚空にひらめく。

 

 ⑩〔 筵 印 〕

 

■ 親父等は⑪ビンパツいつしか風に解かせ㋙を揮つて、逃まくする鯨の先をば遮ぎりつ或は後より逼る。

 

 ㋙〔さしずばた

 ⑪〔 鬢 髪 〕

 

■ 丁々と舷端叩く音、どつと揚る⑫トキの声、生命知らずの暴男等が気も自然猛り立つ。

 

 ⑫〔鬨(鯨波)

 

■ 年を重ねて経験の積めると、元来人の鼻息を伺ひ巧に笑ひ巧に言ふ⑬ネイリの術とが身を助く。

 

 ⑬〔 佞 利 〕

 

■ サイ(やまいぬ)に分れて羊に送らる心地、彦右衛門やさしき女と道連れになりて、徐かに歩む心の中はまだ鬱憤に安からねど、慰めらるに少しは自分からも笑ひさへ発するやうなり。

 

 ⑭〔  〕

 

■ 実家の母は継しき仲とて真実には妾がためを㋚り呉れず、縁付いたる先の姑は飽まで異しいところに仁義張り。

 

 ㋚〔はか・り〕

 

■ 無事を計れば付上りて随分堪へかぬるほどの⑮チョウロウすることも度々。

 

 ⑮〔 嘲 弄 〕

 

■ 到底其儘には㋛りきつたる金四郎の方で止めず、悲しきは思慮足らざる茂助の少しの悪口に堪忍なし得ずして遂に一部の浦外れでの争闘。

 

 ㋛〔おご・り〕

 

■ 無念骨髄に徹して空しく眼を㋜らし身を悶ゆる。

 

 ㋜〔いか・らし〕

 

■ おもはず知らず他の頭上に拳も加へ⑯ヒバラを⑰アシゲにもするものなるに、まして堪へ堪へし彦右衛門の今しも打つてからるに堪えきれずなり。

 

 ⑯〔 脾 腹 〕

 ⑰〔 足 蹴 〕

 

■ ⑱ヒチョウのごとく身を躍らせて打下ろし来る棒に空を⑲がせ、鉄拳早くも金四が加勢の一人の面を鼻血の出るほど充分撲る。

 

 ⑱〔 飛 鳥 〕

 ⑲〔  薙  〕

 

■ 茂助我が肩にかれ、と茂助を㋝はり、肩にして我家の方へと心ざし四五町歩む折しもあれ、前途に見ゆる人の影。

 

 ㋝〔いた・はり〕

 

 

■ 男子ほど馬鹿なるものは無し、自分参天の⑳キョウショウといふ風にて好い気になつて威張る中、得て㋞纏牽りたがる藤やら蔦やらに身を瘦せさせらる如く女といふものに巻き着かれし。

 

 ㋞〔まつわ・り〕

 ⑳〔 喬 松 〕

 

■ 何時の間にやら子といふカスガヒの出来て、妻の悪しきも此れに見免し亭主に不満なるも此に慰められ、百年の契り中途で破るやうの事なく終るもの。

 

 〔    〕

 

■ 三日四日は池月に止まり㋟媾曳しては帰り行くを、知らぬではなけれど円いもので眼に蓋をさるれば母も見咎め立は為ざりける。

 

 ㋟〔あいびき

 

■ お新の恨みせがむに㋠弱りし伝太茫然として腕㋡きしつ。

 

 ㋠〔ほとほと

 ㋡〔こまぬ・き〕

 

■ あさましくも不義のを辿りイクを伝ひ其夜お新が家にいたり、声もひそひそ二人して何事をか語ひ居し。

 

 ㋢〔やみ

 ㋣〔こみち

 ㉒〔 畏 懼 〕

 

■ 此時遅く彼時早く㉓エンピを伸ばして領首引㋤む彦右衛門、絶体絶命斧を揮つて横にナぐ伝太。

 

 ㉓〔 猿 臂 〕

 ㋤〔つか・む

 

■ 思ひついてや裏口の戸を引き締め、燧箱手さぐりに取り出し火をらんとして、斧の柄握みし手の指ほつれざるに驚きし。

 

 ㋥〔ひうちばこ

 ㉔〔    〕

 

■ 汝はと少時黙々で睨みつければ再㋦き出す。

 

 ㋦〔・き〕

 

■ 怒火炎上し去つて㉕ヨジンもやうやう滅えんとするに臨みては、分別も湧き理屈も流れ出し和しき情の水も噴き溢るゝほど胸に満ち来り。

 

 ㉕〔 余 燼 〕

 

■ 水に臨める岩端に我子抱きて死仕度、㋧犢牛の如き大石を帯につなぐ。

 

 ㋧〔こうし

 

■ 思はず浮びて再度また浮世の風に吹かれし刹那、狼狽㋨く其中に心機一転、ゑゝ死ぬまじと思ひし。

 

 ㋨〔おどろ・く〕

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char

Author:char
不惑以上知命未満のリーマンbloggerです。
言葉には過敏でありたい。
漢検受検履歴
2006.3  漢字学習スタート
2006.6  2級合格
2006.10 準1級合格
2007.10 1級合格①
2009.2 1級合格②

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