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下呂温泉、北に行けば中呂、もっと北には上呂あり=「飛騨の山と越の海」(43)

遅塚麗水の紀行文集「日本道中記」(近代デジタルライブラリー所収)シリーズから、「飛騨の山と越の海」の43回目です。もうそろそろ(というかとっくにかも)麗水の旅に飽きも来るころでしょうか。あともう少しだけお付き合いください。月が変われば新シリーズに突入です。

二一 俗謡

 俗謡二三あり、曰く

 広瀬殿のお出でといへば、地も揺げ、木草も1)ナビけ、諸領もナビけ

こは領主の徳を2)するがごとくなれど、実は3)シュウレンの火よりも猛なるを歌ひたるもの。

 伊勢の編笠、ふりに好や、枕に好や

 一味の4)ジョウチあり、

 君は白玉千重の躑躅、見れば折りたしちきりたし、

 さても見事な上呂のつゝじ、枝は宮田に葉は萩原に、花は中呂の寺に咲く、

 凡調



広瀬殿とは飛騨地方を治めた領主。苛政で知られたようです。皮肉の歌です。
下呂温泉は有名ですが、北方に中呂、さらに北方に上呂と呼ばれる地区があります。最後の歌は面白みもない平凡なものだと扱き下ろしています。

問題の正解は続きにて。。。





1) ナビけ=靡け。「靡く」は「なびく」。風・水などに押されて横に伏す。他人の威力・意志など外から加わる力に従う。

2) 頌する=ショウする。たたえる。功績や人柄をほめたことばを相手に向けてのべる。頌歌(ショウカ=ほめたたえて歌う)、頌繋(ショウケイ=かせをはめるべきところをゆるめて、罪人を牢に入れておく)、頌詞(ショウシ=ほめたたえる内容のことば・文章)、頌詩(ショウシ=ほめたたえる内容の詩)、頌辞(ショウジ=ほめことば)、頌述(ショウジュツ=ことばや文章でほめたたえる)、頌春(ショウシュン=新年をことほぎ、たたえる)、頌声(ショウセイ=人の徳や功績をほめたたえる声、歌声)。頌歎(ショウタン=感心してほめたたえる)、頌徳(ショウトク=功徳をほめたたえる)、頌美(ショウビ=人の美徳をほめたたえる)、頌礼(ヨウレイ=顔つきや立ち居振る舞いに関する儀礼、この「頌」は「姿、かたち」の意味で「ヨウ」。要注意!)。

3) シュウレン=収斂。穀物などを取り入れる。税金などを取り立てる。

4) ジョウチ=情致。おもむき、おもしろみ、味わい。情趣ともいう。「情痴」ではないので要注意です。
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Author:char
不惑以上知命未満のリーマンbloggerです。
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2006.3  漢字学習スタート
2006.6  2級合格
2006.10 準1級合格
2007.10 1級合格①
2009.2 1級合格②

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