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世界遺産の「いわみ」銀山は「岩見」?「石見」?=山陰道五日の旅「日本道中記」(4)

遅塚麗水の「日本道中記」(近代デジタルライブラリー所収)から「山陰道五日の旅」シリーズに4回目です。蜆で有名な宍道湖のことを「碧雲湖」と詠んだのは誰だろうと麗水が訝っていますが、どうやら江戸時代後期の漢詩人、菅茶山のようです。典拠は不明ですが…。


宍道湖畔

日野川を渡れば米子町、やがて、『社日桜に十神山』の俗謡に名高き安来駅なり、十神山の1)スイタイは錦の浦の波を2)す、汽車はやがて3)バンケイの煙波を披らける宍道湖畔の松江駅に入る、碧雲湖とは誰が呼び做しけむ、風煙描くがごとき波の上に、4)ましくも浮ぶ嫁が島あり、五層の天守閣は今尚ほ荒れずして、乱松の間に粉壁の日に5)やくを見る、最高層を天狗の間といふ、東には伯耆の大山、西には岩見の三瓶山(さんぺいやま)を望む、気象雄大なり。



★「社日桜に十神山」は民謡「安来節」の一節。「しゃにちざくらにとかみやま」と訓む。「やすき」ではなく「やすぎ」ですので念のため。。。

★「岩見」は正しくは「石見」ですね。麗水は案外漢字の間違いも多いです。要注意!

本日は短いですが以上。出雲大社は次回に御容赦を。。問題の正解は続きにて。。。


1)スイタイ=翠黛。遠くかすんで見える、青緑色の山。美人の形容にも用いる。「翠巒」(スイラン)とも。

2) 涵す=ひたす。たっぷりと水の中につける、うるおす。音読みは「カン」。涵泳(カンエイ=水に浸って泳ぐ、転じて、恩恵を受けること)、涵煦(カンク=水でうるおし、日差しで温め、大切に養う、恩恵を施して養うこと)、涵濡(カンジュ=たっぷりとひたしうるおす、恩恵を施す)、涵咀(カンソ・カンジョ=よくかみこなして味わう、文章の意味をよく味わう)、涵蓄(ガンチク=心の中に含みをたくわえる)、涵養(カンヨウ=学問や教えにひたして養成する、恩恵を施す)。

3) バンケイ=万頃。原野や水面が非常に広いこと、そのような原野や水面。この「頃」は「面積の単位で、一頃は百畝=ヒャクホ=」。

4) 淑ましく=つつましく。穏やかで感じが良い。通常は「しとやか」。

5) 燦やく=かがやく。くっきりと輝くさま。音読みは「サン」。燦燦(サンサン=あざやかに輝くさま、燦然=サンゼン=)、燦爛(サンラン=あざやかに輝くさま)。
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Author:char
不惑以上知命未満のリーマンbloggerです。
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2006.3  漢字学習スタート
2006.6  2級合格
2006.10 準1級合格
2007.10 1級合格①
2009.2 1級合格②

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