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駄弁るだけの冗員は切るのみ!=王融「永明十一年、策秀才文五首」2

中国名文を囓んで玩わうシリーズは、南朝斉の王融が作成した「永明十一年、策秀才文五首」(永明十一年、秀才に策する文 五首=明治書院発行「新書漢文大系35 文選<文章篇>」)の2回目です。本日のお題は余剰官員の整理。古くて新しい問題です。現代日本ならさしずめ公務員制度改革ですね。さぁ、枝野行政改革担当大臣、どう答える?

【2】
又問う。惟れ王の国を建つるや、惟れ典(つね)に官に命ず。上は星象(セイショウ)に叶い、下は川岳に符(かな)う。必ず1)テンシャク具に脩まり、人紀ア)く事あるを待ちて、然る後才に「氵+公」(よ)りて職を授け、務めをイ)りて司を分かつ。是を以て五正朱宣に置きて、下民忒(たが)わず。2)キュウコウ黄序に開きて、庶績其れ凝る。周官三百、漢位兼ね倍す。ウ)を歴て以降、游惰エ)に繁し。若し閑冗オ)く弃(す)つれば、則ち3)オウギ已むこと無く、カ)冕笏澄まずんば、則ち坐談弥々積まん。何の則か脩む可き。善く其の対を詳らかにせよ。

1)テンシャク=天爵。人が定めた位・名誉である「人爵」に対して、天から授かった爵位。つまり、自然に備わった人徳のこと。

2)キュウコウ=九工。中国古代の国務大臣の総称。大人は司空(総理)以下、九人いた。九官(キュウカン)ともいい、後に九卿(キュウケイ)と呼ぶようになった。

3)オウギ=横議。道理にはずれて勝手な議論をすること、また、そうした議論。「横」には「わくをはみ出る、道理に従わず勝手である、異常で無茶なさま」との意味がある。

ア)咸く=ことごと・く。おしなべて皆。「咸」は「みな」とも訓む。

イ)揆り=はか・り。「揆る」は「はかる」。はかりごと、計画の意。百揆(ヒャッキ=もろもろの計画、国の政治)、首揆(シュキ=国の計画を主宰する宰相)、揆度(キタク=全体をおしはかる、揆測=キソク=)、一揆(イッキ=程度、種類、方法などが同じであること)。

ウ)茲=ここ。「ここに」「これ」「この」とも訓む。音読みは「シ」「ジ」。「しげる」との訓みもある。今茲(コンジ=今年)。

エ)寔に=まこと・に。本当に。音読みは「ショク」。

オ)畢く=ことごと・く。全部、もれなく。「ことごとく」はほかに、「悉く、咸く、侭く、儘く、尽く、殄く、殫く、竭く、悉尽」。「つくす」「おわる」「おわんぬ」とも訓み、音読みは「ヒツ」で、熟語は畢業(ヒツギョウ=卒業)、畢竟(ヒッキョウ=要するに)、畢世(ヒッセイ=一生涯を掛けて、畢生)、畢命(ヒツメイ=死ぬこと、命の限り)、畢力(ヒツリョク=熱心に努力すること)。

カ)冕笏=ベンコツ。官僚をいう。「冕」は「官僚の着ける礼装のかんむり」で、「笏」は「官僚が天子に拝謁する際に持つ板(日本ではシャク、さく)」。いずれも官僚の代名詞、否、代“名刺”。冕者(ベンシャ=官僚)、冕服(ベンプク=官僚の制服)、冕旒(ベンリュウ=かんむりの前後に垂れ下げる飾りの連珠)、袞(衮)冕(コンベン=袞服と、飾り玉のある下げてある礼装用のかんむり、あるいはその総称、高級官僚そのもの)。

(解釈)また問う。王者が建国した場合、賢良に命じて官職を任じる。その職は、上は天にある星辰に適合し、下は地にある川や山に符合するものまでさまざまであるが、必ず仁義忠信の天爵がすべてそなわり、人の守るべき綱紀もすべて実践されるのを待って、その後初めてそれぞれの才能にふさわしい官職を授け、任務を勘案して職司を分かち与えるものである。かくして金天氏少昊は五正の官を置いて人民は道に違わず、帝舜は九官を開き設けて多くの功業が成った。ところが、周代で300あった官職が、漢代になってほとんどその二倍に膨れ上がった。そしてこれ以降、現在に至るまで遊び怠ける役立たずの官僚が大層増えてしまった。もしも無益な官職や余剰人員をのこらず廃棄したならば、(既得権益者たちが)勝手な議論を囂囂と噴出させてやまないだろう。かと言って、閑職冗員を整理しなければ、それこそ仕事もしないで無駄なおしゃべりの類ばかりがいよいよ盛んになるであろう。どのような方策を取ればよいものか、諸君は詳しくこの問いに奉答せよ。

必要かどうかの吟味を仔細にすること無く、徒に「仕事」を増やして、官僚の数を増やす。ポストあって責任なし――。かつての日本の霞が関と同じですなぁ。

それにしてもキャリア官僚の給料高いですよ~。若い頃はそうでもないけれども、本省の課長クラスで幾らもらっているかご存知でしょうか?リアル数字は敢えて出しませんがとんでもない高給取りですよ。しかも、再就職、年金……リタイアしてからがまた手厚いことこの上なし。人事院勧告制度が間違っています。民間賃金に準拠しているというのですが、この「民」が曲者。所謂、大企業をベースとしている。これじゃあ、「世の中」の実態を正確に表していないですよね。とにかく恵まれ過ぎ。

それに比して彼らの仕事内容と言えば、愚にもつかない補助事業を創設して地方自治体を手懐けるばかり。将たまた国会議員を籠絡して思うがままの「金」を操る仕組みを画策する……。なかには高邁な理想を掲げて切瑳琢磨している若手官僚もいますが、 競争意識の無い“安住の地”で次第に腐っていくのが目に見えている。

政治家も同じです。衆議院、参議院の議員数は多過ぎやしませんか?日本のような狭い国土に比して明らかに冗員だ。高い報酬払ってまで隈無く地域の代表なんて必要があるのでしょうかね。

することがなくて駄弁っているだけの無駄な役人は切るべし。それしかないでしょ。無暗に切れないなら家族が路頭に迷うわない程度にまで給料を下げるべきでしょ。
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Author:char
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2006.3  漢字学習スタート
2006.6  2級合格
2006.10 準1級合格
2007.10 1級合格①
2009.2 1級合格②

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