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口にするのも悍ましい仏の教え…=韓愈「仏骨を論ずる表」7

中国の名文を味わうシリーズは、韓愈の「仏骨を論ずる表」(明治書院「新書漢文大系シリーズ30 唐宋八大家読本・韓愈」)の7回目です。ここで韓愈は仏陀(ブッダ)が異国の人物であり、中国固有の教えである儒教のことを何も知らないことを強調します。あくまで外国人の賓客の一人として接するべきであると、況んや……。

夫れ仏は本夷狄の人なり。中国と言語通ぜず、衣服製を1)コトにし、口に先王の法言を言わず、身に先王の法服を服せず、君臣の義、父子の情を知らず。ア)仮如其の身今に至るまで尚在り、其の国命を奉じて2)ケイシに来朝すとも、陛下イ)れて之に接するに、宣政に一見し、礼賓に一設し、衣一襲を賜い、ウ)って之を境に出だすに過ぎず、衆を惑わしめざるなり。


1)コト=殊。「殊にする」は「異にする」と同じ意で「普通と全く違う」。殊裔(シュエイ=遠い果ての国)、殊遇(シュグウ=特別の礼を尽くしてもてなす待遇)、殊寵(シュチョウー天子の特別の寵愛、殊眷=シュケン=)、殊尤(シュユウ=特に優れている)、殊死(シュシ=死に物狂い、死刑、死刑囚)。

2)ケイシ=京師。天子のいるみやこ、首都のこと。京洛(ケイラク)、京都(キョウト)、京兆(ケイチョウ)、京城(ケイジョウ)ともいう。

ア)仮如=たとい、もし。物事を仮定していうときのことば。たとえ~であっても、もし~ならば。仮令、縦令、仮若、仮使。「仮」は「いとま」と訓む時がある。

イ)容れて=い・れて。ゆるす、ききいれる、受け入れる。容喙(ヨウカイ=くちばしをいれる、そばから口出しすること)、容膝(ヨウシツ=ひざをいれる、場所が狭いたとえ)。

ウ)衛って=まも・って。「衛る」は「まもる」。「まもる」はほかに、「戍る、捍る、擁る、秉る、防る」などがある。

仏陀(ブッダ)がもし生きていたとして、インドの国王の命を受けてわが中国に派遣されたと仮定しよう。陛下のなさるべきことは、①宣政殿で一度会見する②礼賓殿でひとたび賜宴を設ける③衣服をひとかさね賜る④護衛をつけて国境まで送ってあげる――この4つだけでいいのだ。仏陀を礼拝して民衆を惑わせることはしてはならない。

あくまで仏教を小馬鹿にして軽く扱う。国賓として最低限の接遇はするものの、その教えをどうのこうのと口にするのも悍ましい。。。
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Author:char
不惑以上知命未満のリーマンbloggerです。
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2006.3  漢字学習スタート
2006.6  2級合格
2006.10 準1級合格
2007.10 1級合格①
2009.2 1級合格②

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