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安易なコピペにはご注意を…=世説新語

本日の「世説新語」(明治書院「新書漢文大系21」)の「竹林の七賢」シリーズは、「向秀(ショウシュウ)」。「荘子」の注釈をした人ですが、郭象(カクショウ)にパクられてしまいました。郭象は以前、「懸河の弁」の出典となった人として取り上げました(ここ)。

初め荘子を注する者数十家なるも、能く其の旨要を究むるもの莫し。向秀旧注の外に解義を為し、奇致を妙析し、大いに玄風を暢ぶ。唯だ秋水・至楽の二篇のみ未だア)えずして秀卒す。秀の子幼くして、義遂に零落す。然れども猶お別本有り。郭象なる者、イ)為人薄行なるもウ)儁才有り。秀の義世に伝わらざるを見て、遂にエ)かに以て己の注と為し、乃ち自ら秋水・至楽の二篇に注し、又馬蹄一篇を易え、其の余の衆篇は、或いは文句を1)テイテンするのみ。後、秀の義の別本出ず。故に今向郭の二荘有るも、其の義は一なり。(文学篇17)

1)「テイテン」=定点。点を定める。点定の方が一般的か。文章をしらべて改め正すこと。

ア)「竟えず」=お・えず。「竟える」は「お・える」。音読みは「キョウ」。

イ)「為人」=ひととなり。漢文訓読の熟字訓。人が持っている性質。

ウ)「儁才」=シュンサイ。すぐれた人。「儁」は「すぐれる」。書き順が難しいですが、隹の下の部分は、「凹」と同じように五画です。儁異(シュンイ)、「儁秀」(シュンシュウ)。

エ)「窃か」=ひそ・か。表外訓み。秘か、密か。

【解釈】 初め「荘子」に注をつけたものは数十人いたが、その趣旨を極めることのできたものはなかった。向秀は古い注のほかに解釈をつくり、その微妙な趣旨をたくみに分析し、大いに幽玄の学風を広めた。しかし秋水・至楽の二篇のみは完成しないまま向秀は死んだ。向秀の子供は幼く、その解釈は遂にすたれてしまったが、その写本が他に伝わっていた。郭象という者はその性格が軽薄ではあったが、またすぐれた才能を持ち合わせてもいた。向秀の解釈が世に伝わっていないのをいいことにして、ひそかに自分の注釈とし、自分では秋水・至楽の二篇に注をつけ、また馬蹄一篇の注を書き改め、そのほかの諸篇はところどころ文句を修正しただけであった。後に向秀の解釈の別本が世にあらわれたので、今日、向秀郭象の二種の「荘子注」があるが、その内容は全く同じである。

郭象は、向秀がまだ注をつけていなかった「秋水・至楽の二篇」だけに注を附し、已に註釈のあった「馬蹄一篇」だけを恰も自分のオリジナルが如くに注釈を改竄し(ここが最大の姑息な点です)、「其の余の衆篇」は弖爾乎波を変えて…って、これってまさにパクリの「常套手段」じゃないですか。テクニックに長けていますね~。

現代のネット社会でも“コピペ”が横行しています。安易なパクリは命取りとなりますよ。気をつけましょう。やっていいことといけないことの線引きをしっかりとつけましょう。出典を明示して引用するならいいと思いますよ。毎に戒めとしなければなりません。
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2006.3  漢字学習スタート
2006.6  2級合格
2006.10 準1級合格
2007.10 1級合格①
2009.2 1級合格②

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