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漢検本番直前演習問題⑥=露伴「幽情記」

幸田露伴の「幽情記」(講談社文芸文庫)から漢検1級演習問題シリーズです。

★石崇の友潘岳、白首帰するところを同じうせんの詩句、ア)をなして、共に収められし故事により、前の句あり。(「共命鳥」P201~202)

ア)シン

★牛衣は王章困して牛衣中に臥し、妻とイ)れんとして1)テイキュウしける時、妻これを励まして、疾痛2)コンヤク、みづから激昂せずして、乃反つてテイキュウするは何ぞウ)きやといひし故事なり。(「共命鳥」P202)

1)涕泣(啼泣)
2)困阨
イ)わか・れ
ウ)いやし・き

★坡翁の詩、たまたま妻の字ありしによるとは云へ、牧斎が河東君を愛し、河東君を重んぜること、此の詩によりて詳に知るべく、而して河東君が婉柔の質をもつて3)リンレツの気を有せしも、また4)チョウチすべし。(「共命鳥」P203)

3)凜烈
4)徴知

★牧斎が晩年の業となせし明史未だ就るに及ばずして、蔵書の所たる絳雲楼と共に一夕にして5)カイジンとなりし惨事あり。(「共命鳥」P204)

5)灰燼

★牧斎債を負ふこと多きが上に、晩年は益々窮して6)キンシュク甚だしかりけるが、それのみならず、嗣子は柔弱にして才幹気骨無かりければ、郷里のエ)豪黠、心に之をオ)(表外訓み)り居りて、且は銭家の門高く名盛んなるを嫉く思へるまゝ、カ)(表外訓み)もあらばと、相結びて隙を伺ひ居たりけり。(「共命鳥」P205)

6)窘蹙(窘縮)
エ)ゴウカツ
オ)あなど・り
カ)おり

★然るに牧斎既に歿りぬと聞きければ、其輩たちまちに群り起りて、債を責むるを口実となし、門を環りてキ)ぎク)り、或は搪撞衝撃して、侮辱の有る限を極め、牧斎が家を尽して7)ヒショウに至るまでも奪はんとするの勢を示しぬ。(「共命鳥」P205)

7)婢妾
キ)さわ・ぎ
ク)ののし・り

★其夜雲のケ)低く垂れて闇の色黒く沈める時、如是は血を以て訴訟のコ)を書き、諸悪少等が、勢を挟みて弱を侮り、憂に乗じて辱を与へたることを8)セツゲンし、人をして急に走つてこれを官に上らしめ置き、さて後おのれは心しづかに縷帛を取りて項を結び、死生を一瞬に超えて、娑婆を9)ダンシに出で、軀を亡き夫の10)レイショウに近く捐てゝ、芳魂11)ヒョウヨウ、牧斎が後を追ひぬ。(「共命鳥」P205)

8)切言
9)弾指
10)霊牀
11)飄揚
ケ)とばり
コ)ふみ

★柳夫人、出身卑しと雖、存心甚だ烈、呉の人これを憐み、これを美として、詩を作りサ)を作り、其の多きこと12)ルイチツに至ると云ふ。(「共命鳥」P206)

12)累帙
サ)

★明の詞壇に、13)キシをおごそかに樹てゝ、一世の14)ブンペイを執りけるを、李于鱗、王世貞とす。格調を主とし、高華をシ)び、所謂陽春白雪の辞を為すを以て宗旨として、当時を風靡しけるが、模擬15)ヒョウセツの弊やうやく顕著なるに及びて、勃然として起つて之を排撃し、性霊を唱へ、清新を尚び、真情の流露を以て詩詞の生命とすべきを云ひ、王李に取つて代れるものを袁宏道とす。(「一枝花」P207)

13)旗幟
14)文柄
15)剽窃
シ)たっと・び

★吾が邦の漢文学は、徂徠荻生氏よりして大に開けぬ。徂徠の和の習気を拝して、古の文辞を唱ふるや、平安朝以来の16)ロウヘイ、一時に17)ケッテキ18)ソウトウせらる。(「一枝花」P208)

16)陋弊
17)抉摘
18)掃蕩

★こゝに於て徠翁と其の二三高足弟子と、天才あり真学ある者に在りては則ち可、其の末流に至つては、いたづらに19)シュリ不通の文を為して、而して昂昂焉として自ら高しとす、弊笑ふ可く厭ふ可きものあり。徂徠死して後、五十余年にして、北山山本氏起つて其の虚をス)く。急言疾呼、世をセ)め人を驚かす。(「一枝花」P208)

19)侏離
ス)・く
セ)いまし・め

★北山20)クッキして、詩文21)シカクを著はし、手をソ)にして22)ドバするに当つては、蘐園の学威既に衰へて、徠門の文運将に末ならんとする時なりければ、朽を挫ぎを腐を撃つが如くに、徂徠の故塁忽ちタ)れて、而して北山の新幟高く翻りぬ。

20)倔起
21)志殻
22)怒罵
ソ)ほこ
タ)こぼ(こわ)

★袁氏と抛入(なげいれ)との関係知るべく、而して北山これに序す、因縁23)グウシ牽くといふべきなり。釣雪より後数十年にして、名古屋の士に舎人武兵衛といふもの、瓶花の技に於て一家を成し道生軒一徳と号し、靖流をチ)む。(「一枝花」P210)

23)耦糸(藕糸)
チ)はじ・む

★後落籍するを得たりと雖、身を非偶に属せるをもて、心ひそかに楽まず、衣はツ)るゝに任せ、テ)は24)ヤツるゝに随ひ、晨夕にたゞに香を25)きて、仏前に密に死を祈り、何も無くしてト)悒鬱して以て卒りしといふ。(「一枝花」P210)

24)るゝ
25)
ツ)やぶ・るゝ
テ)かたち
ト)ユウウツ

★渓のナ)に 曾て見き 春の紗をニ)へるを、
珠のヌ)は 今に于て 天の一涯となりぬ。
ネ)紫陌 重ねてノ)えんや 千宝騎、
26)セイロウ 無し復 七香車。
美人 南の国 湘水空しく、
処子 東の隣 是宋家。
記し得たり 27)セイロウの 香閣の裏、
缾花 長く挿して 一枝斜めなりしを。(「一枝花」P211)

26)青楼
27)西廊
ナ)ほとり
ニ)あら・へ
ヌ)すだれ
ネ)シハク
ノ)むか・え
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char

Author:char
不惑以上知命未満のリーマンbloggerです。
言葉には過敏でありたい。
漢検受検履歴
2006.3  漢字学習スタート
2006.6  2級合格
2006.10 準1級合格
2007.10 1級合格①
2009.2 1級合格②

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