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漢検本番直前演習問題⑤=露伴「幽情記」

幸田露伴の「幽情記」(講談社文芸文庫)から漢検1級問題演習シリーズです。

★しかして其の姿色の美、技芸の精は、もとより一時に1)カンゼツして、三千の2)フンタイを圧倒するものありければ、公子才人、争ひてこれに趨り、花の下に車を停め、柳の陰に馬を繋ぐもの、ア)麕至(訓読み)りて断えず、君と席を同じうして語を交すをもて、3)キョウヘキを得、4)バントウを受くるの思を為せり。(「共命鳥」P194~195)

1)冠絶
2)粉黛
3)拱璧
4)蟠桃
ア)むれいた・り

★願はくは君と一生を共にせんといふ者も多かりけれど、如是君これを意に上せず、たゞ心ひそかに牧斎に許して、虞山の隆準公、未だ古今にイ)夐絶すと雖、亦一代英雄を顚倒するの手なりとて、其の才に服して之を重んじたり。牧斎もまた紅灯の影揺ぐウ)に文君の奇を認め、緑酒の瀾5)シワむ宵に6)ベンベンの志を察し、昔の人も、7)ホウトウに遊び桃渓に宴するは、一たび好き人を見るに如かずとなせり、吾が世に当りて此の人を失ふ可けんやとて、遂に幣を委ねてこれを迎へ取りぬ。(「共命鳥」P195)

5)
6)眄眄
7)蓬島
イ)ケイゼツ
ウ)むしろ

★願へるなり望めるなり、所を得たるなり人を得たるなり、8)キンランの好、9)キンシツの情、如何ばかり濃やかにやありけむ、牧斎は山荘を築きて、紅豆と名づけ、姫と与に其内に吟咏し、10)メイワン薫炉、繍床禅板、いと楽しくぞ日を送りける。(「共命鳥」P195)

8)金蘭
9)琴瑟
10)茗椀

★紅豆は亦相思子といふ。木質11)マンセイにして高さ丈余、12)サヤを成して子を結ぶ、其の大さ13)エンドウの如く、色鮮やかに紅にして、甚だ愛すべし。嶺南暖地の産にして、中土には稀なり。(「共命鳥」P195)

11)蔓生
12)
13)豌豆

★14)セイホウ便ち官を休むるに擬して好し。
紅粉還つて道に入るを能くするや無や。
筵散じ 酒醒めて 一笑を成す、
髩糸 15)ゼントウ 正に16)ソブたり。(「共命鳥」P196)

14)青袍
15)禅榻
16)疎蕪

★徐芳記して曰く、牧斎句就れば、エ)(訓読み)を遣りてオ)り示す、柳夫人撃鉢の間に、蛮箋已に至り、風のごとく追ひカ)(表外訓み)のごとくキ)みて、未だ嘗て肯て地歩譲らず、或は柳の句先づ就れば、亦鬟を走らせて報賜す、牧斎力を畢し気を尽し、経営17)サンタン、其上を圧せんことを思ふ、出して相視るに比びて、亦正に匹敵を得、牧斎が気骨蒼峻なるは、柳未だ到る能はざるも、柳が18)ユウエン秀発なるには、牧斎も時に亦之にク)る、時に19)キコ各建ち、閨闥(ケイタツ)の間、隠として敵国の若しと。(「共命鳥」P197)

17)惨憺
18)幽艶
19)旗鼓
エ)こしもと
オ)ほこ・り
カ)いなずま
キ)あとふ・み
ク)ゆず・る

★凡そ是の如きの藻麗20)フセンの長篇、柳夫人大に文字あるにあらずんば、まさに示さるゝに堪へざるべき也。(「共命鳥」P197)

20)富贍

★庚申の変は、実に明朝傾覆の初頭にして、天子21)イシし、都城陥落す。明の禄を食むもの当に難に殉ずべきの時なり。柳如是、22)キンカクの身を以て児女の態をなさず、牧斎をして軀を捐てゝ国にケ)へ、玉砕して瓦全するなからしめんとしたりといふ。牧斎却つて性質弱くして、如是の意気の烈なるに若かず、無節の人となりて後人の指弾を受く。(「共命鳥」P199)

21)縊死
22)巾幗
ケ)とな・へ(したが・へ)

★易姓革命の国、謙益死せざるも或は可、則ち当に山谷に隠居して、コ)麋鹿と伍すべきのみ。然るに大臣の身を以て、出でゝ降りて官を受く。(「共命鳥」P199)

コ)ビロク

★而して謙益の婉柔世に処するも、文章の23)セイメイと、顕貴の官歴とは、上をして之を疑ひ、人をして之をサ)まざる能はざらしむるの勢あり、シ)讒誣を飛ばし、弾劾を敢てするものも出でざる能はざるの情ありて、清の順治四年の三月晦日を以て、何事も無く家に在りける牧斎は、忽地にス)されて獄に投ぜらるゝに及びぬ。(「共命鳥」P199)

23)盛名
サ)にく・ま
シ)ザンプ
ス)・さ

★時に如是は病に冒されて24)ジョクに臥し居たりけるが、これを聞いて25)ケツゼンとして起つて、身を顧みず従ひ行き、吾夫心強くおぼしめせ、君が罪なはるべき事のおはさぬは、妾飽くまで之を知る、誓つて書を上りて妾代りて死なんとすべし、さても猶君赦されたまはずば、君に従ひて26)センカに見えまつらむ、と27)コウガイして雄々しく言ひたりければ、牧斎も如何に嬉しくや思ひたりけん、後に自づから記せる文にも、「余も亦頼つて以て自づから壮にす」と載せたり。(「共命鳥」P199~200)

24)
25)蹶然
26)泉下
27)慷慨

★28)サッキ 陰森として 夏も亦凄じ、
29)キュウロ 四に盖ひて 天の低きを覚ゆ。
青春 望は断ゆ 帰を催すの鳥、
黒獄 声は沈む 暁を報ぐるの雞。
30)ドウコク 江に臨みて 壮士無く、
従行 難に赴く 賢妻有り。
禁ぜず 重囲 郷に還るの夢、
却つて淮東を過ぎて 又浙西(「共命鳥」P200)

28)朔気
29)窮廬
30)慟哭
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char

Author:char
不惑以上知命未満のリーマンbloggerです。
言葉には過敏でありたい。
漢検受検履歴
2006.3  漢字学習スタート
2006.6  2級合格
2006.10 準1級合格
2007.10 1級合格①
2009.2 1級合格②

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