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漢検本番直前演習問題④=露伴「幽情記」

幸田露伴の「幽情記」(講談社文芸文庫)から漢検1級問題演習シリーズです。


★山頭の桃花(竹枝) 谷底の杏。(女児)
両花1)ヨウチョウ(竹枝) 遥に相映ず。(女児)(「楼船断橋」P177)

1)窈窕

★門前の春水(竹枝) 2)ハクヒンの花。(女児)
岸上に人無く(竹枝) 小艇斜なり。(女児)(「楼船断橋」P177)

2)白蘋

★商女経過して(竹枝) 江暮れんと欲す。(女児)
残食をア)散抛して(竹枝) イ)神鴉を飼ふ。(女児)(「楼船断橋」P178)

ア)サンホウ
イ)シンア

★是の如きなり。されば竹枝・女児は吾邦の御3)ケサ節に、ほいの やつとかけの、といひ、追分歌に、そえそえ、といふが如く、別にウ)(表外訓読み)あるにはあらぬエ)随和(熟字訓読み)の声なるが、蜀の地に竹枝・女児をもて歌に和するの俗ありしより、詞人のたまたま蜀中の風景4)ジョウチを言へるものを竹枝といひ、それより一体の名と為るに及べり。(「楼船断橋」P178)

3)袈裟
4)情致
ウ)こころ
エ)はやし

★竹枝の体製、或は七言絶句の詩の如く、或は平仄に拘らず、5)ヨウタイの絶句の如く、而して其の風骨は、地に係けて情を言ひ、質俚に繊巧を寓し、放蕩にして而も6)オンシャなるを尚ぶ、堂々たる風雅の作にあらずと雖、才子慧媛にあらざるよりは未だ必ずしも為し易からざるなり。(「楼船断橋」P178)

5)拗体
6)温藉

★元末明初の才人に楊維禎といへるものあり。…こゝに於て維禎学成り識立ち、元の泰定四年をもて進士となりしが、オ)狷直にして物にカ)ふを以て、大に志を得るに至らず。やがて世乱れ元亡びしかば、詩酒に隠れて復世に出でず。(「楼船断橋」P178~179)

オ)ケンチョク
カ)さから・ふ

★鉄崖は詩を善して、名一時を掩ひ、所謂鉄崖体の目、因つて以て起るに至る。頼山陽の日本楽府を著すや、鉄崖の古楽府を論じて曰く、新異喜ぶべし、然れども典を聚むるのみ、或は牛鬼蛇神を挟んで以て人を7)ゲンす、其の実は8)センイ、二十一史弾詞と相去ること幾も無しと。(「楼船断橋」P179)

7)
8)浅易

★言甚だ苛酷なり、其の弾詞と相去ること幾も無しといふに至つては、山陽のキ)、蓋長きに過ぐ。(「楼船断橋」P179~180)

キ)くちばし

★張簡の師の張雨は、鉄崖の古楽府を称して曰く、少陵・二李の間に出入し、ク)9)コウセイの金石の声ありと。宋濂(ソウレン)は曰く、鉄崖の詩は、震蕩陵、鬼設神施と。二家の言と、頼氏の評と、相ケ)る何ぞ遠きや。(「楼船断橋」P180)

9)曠世
ク)まま
ケ)・る

★鉄崖此等の侍児と与に、コ)に10)ガボウに乗じて、意の之くところを恣にしたりといふ。(「楼船断橋」P180)

10)画舫
コ)つね

★鉄崖一世のサ)搢紳才俊の仰ぎ視るところなり、其の友李孝光・張羽・倪瓚(ゲイサン)・顧徳輝・卞思義(ベンシギ)・郭翼らの11)ブンジン多し。(「楼船断橋」P181)

11)聞人
サ)シンシン

★古楽府十巻、楽府補六巻、論者シ)へらく、或は後人のス)詬するところとなれども、其の別調逸情は、亦天地間磨滅すべからざるの文なりと。要するに維禎は一代の雄、詩文各皆敵人の12)カテイするところとなるも、其の容れられざる、即ち其の大を見るべきのみ。(「楼船断橋」P181)

12)訶詆
シ)おも・へらく
ス)コウレイ

★郎に勧む 上る莫れ 南高峰、
我に勧む 上る莫れ 北高峰。
南高峰の雲 北高の雨、
雲雨 相催して セ)を13)シュウサツす。

湖口の楼船 湖日陰り、
湖口の断橋 湖水深し。
楼船にソ)無きは 是郎が意、
断橋に柱有るは 是儂が心。

石新婦の下 水 空に連り、
飛来峰の前 山 万重なり。
妾は死して甘んじて 石新婦と為らん、
郎に望む 忽飛来峰に似んことを。(「楼船断橋」P182)

13)愁殺
セ)われ
ソ)かじ

★南北の峰、楼船断橋、秦王タ)纜石の石新婦、一朝飛来の飛来峰、皆西湖のあるところにして、烟花の情趣、温柔の郷の風景、画くが如く語るが如く現れ、異邦の人の未だ其の地を履まず、其の郷に入らざる者をして、猶能く紅楼に上り14)スイガにチ)(宛字訓み)するの思あらすむ。(「楼船断橋」P182)

14)翠峨
タ)ランセキ
チ)まのあたり

★百尺の楼台 15)ヘキテンに倚る、
闌干 曲曲 画屛連なる。
儂が家 自ら有り 蘇台の曲、
西湖に去つて 采蓮を唱へず。

楊柳青々 楊柳黄む、
青黄 色を変へて 年光過ぐ。
妾は似たり 柳糸の16)ショウスイし易きに、
男は如たり 17)リュウジョのツ)だ18)テンキョウなるに。

姑蘇台の上 月団団たり、
姑蘇台の下 水19)センセンたり。
月は西辺に落つるも 時有つて出づ、
水は東に流れ去つて 幾時か還らむ。(「楼船断橋」P183~184)

15)碧天
16)憔悴
17)柳絮
18)顚狂
19)潺潺
ツ)はなは・だ

★中にも黄鶴山樵と号したりし明初の詩人王叔明と兪氏との間の如きは、偶然の一章二十八文字、突如として鳳鳴20)ランワの歓を招く、まことに思ひもかけぬ縁といふべし。(「水殿雲廊」P186)

20)鸞和

★少き時、宮詞を賦す、仁和の兪友仁これを見て曰く、これ唐人の佳句なりと。遂に妹を以てテ)わすと。(「水殿雲廊」P186)

テ)めあ・わす

★然れども詞人の逸話、多く軽薄子弟の道聴塗説に出づ、21)イツビの談、過悪の辞、22)シンロウは海に現はれ、虎影は市に踊る、未だト)に信ず可からざるなり。(「水殿雲廊」P188)

21)溢美
22)蜃楼
ト)にわか・に

★真に当今の才子なりと嘆称せしめしもの、梅村は論者の目して以て杜牧の風情・楽天の才思ありとなせしもの、二人の俊敏霊慧、知る可きなり。しかも銭氏亦23)ウツゼンたる文豪、学問宏博にして、手腕円通、詞章を以て名を天下にナ)にす、偉なりといふ可し。(「共命鳥」P191)

23)蔚然
ナ)ほしいまま

★明の万暦の庚戌に進士及第し、24)ヘンシュウとなりしが、それより或は斥けられて退き、或は用ひられて立ち、官途25)ケンカン多くして、甚しきに至つては刑部の獄に下されしこともありき。(「共命鳥」P191)

24)編修
25)険艱

★牧斎の書に於けるや、経史百家よりして仏典道籍、26)ハイカン27)ヤジョウに至るまで読まざるところ無く、腹笥の富、甚だニ)いなるものあり。(「共命鳥」P192~193)

26)稗官
27)野乗
ニ)おお・い

★而して筆を執り紙に臨むに当つて、縦横に之をヌ)揮灑す。たとへば万金を有する者の、楼閣林園を営むに、28)リンカンの美、29)センセキの雅、心の欲するに随ひて即ち現するが如し。(「共命鳥」P193)

28)輪奐
29)泉石
ヌ)キサイ

★魏忠賢の権を得て意を恣にするや、忠良を30)ケイカンして、酷烈を極めつ、東林の一派、日として31)ザンチク逮笞を被らざるは無し。(「共命鳥」P193~194)

30)傾陥
31)竄逐
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Author:char
不惑以上知命未満のリーマンbloggerです。
言葉には過敏でありたい。
漢検受検履歴
2006.3  漢字学習スタート
2006.6  2級合格
2006.10 準1級合格
2007.10 1級合格①
2009.2 1級合格②

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