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漢検本番直前演習問題③=露伴「幽情記」

幸田露伴の「幽情記」で漢検1級直前演習問題シリーズの三回目です。講談社文芸文庫が底本です。ページ数は同書中のページを指す。


★天覚仙となりて去つて後、朝廷の上、蕩として綱紀無く、蔡京童貫の徒、高俅楊戩(ヨウセン)の輩、徽宗を1)ハロウし、李師師を李明妃となし、金線巷を小御街と改め、売茶の周秀をも初に師師を紹介せし功をもつて泗州の茶提挙となすに至りぬ。(「師師」P163)

1)簸弄

★金の兵京師に入り、徽宗位を下りんとするに及び、蔡京高俅等の逢迎2)ユネイの失を3)ツイキュウし、李明妃を廃して庶人と為しければ、師師其後湖湘の間に流落し、終に商人に身を寄するに至りぬ。(「師師」P164)

2)諛佞
3)追咎

★4)レンコクの繁華 事傷む可し
師師老いるに垂として 湖湘を過ぐ
ア)縷衫 檀板 顔色無し
一曲 当年 帝王を動かしゝも。(「師師」P164)

4)輦轂
ア)ルサン

★三恨李師師の曲、蓋し今伝はらざれば、其の梗概を知るに由無しと雖、題名に依つて考ふるに、記するところイ)猜知すべし。(「師師」P166)

イ)サイチ

★虹亭詞談巻六に記すらく。周邦彦李師師の家に在り、道君の至るを聞きて、遂にウ)牀下にエ)れぬ。道君みづから新橙5)イッカを携へたまひて云はく、これ江南の初めて進ぜしものなりと。遂に師師と6)ギャクゴしたまふ。(「師師」P166)

5)一顆
6)謔語
ウ)ショウカ
エ)かく・れ

★他日師師此の詞を歌ひしかば、道君誰が作れるぞと問ひたまふ。師師邦彦の作なることを白しゝに、道君大に怒りて。因つて邦彦に7)センタクを加へ、国門を押出せしめたまふ。(「師師」P168)

7)遷謫

★一二日を越えて、道君また師師の家に幸したまへるに、遇はず。更初に至りて師師帰る。愁の眉、涙の眼、憔悴8)キクすべし。(「師師」P168)

8)

★間に尋ぬ 旧にし9)ショウセキを。
又 酒は 哀のオ)(表外訓み)を趁け
灯は 離のカ)(表外訓み)を照らす。
梨の花 キ)の火 10)カンショク催す。
一箭の 風快く、
半篙の 波煖に、
頭を廻らせばク)迢逓(熟字訓読み)に 便ち数駅なり、
人を望むに 天の北に在り。(「師師」P169)

9)蹤跡(蹤迹)
10)寒食
オ)いと
カ)むしろ
キ)にれ
ク)はるかはるか

★もとより宋の詞檀の一大家にして、其の清真居士片玉詞三巻、今に至つてケ)びず。虹亭は無根の談を為すものにあらず、師師と美成との事、蓋し宋人の説部に本づくならん。(「師師」P170~171)

ケ)ほろ・び

★即ち是李邦彦なり。李邦彦字は士美、懐州の人、父浦は銀工なり。11)シュンソウにして風姿美しく、文を為るや敏にして工に、然も閭閻に生長せるをもて、12)ワイヒの事に習ひ、応対便捷にして、13)ギャクショウ14)カオウを善し、15)シュウキクを能す。毎に街市の16)リゴを綴つて辞曲を為し、世俗の悦び賞するところとなる。人となり17)カイコウなるを以て、大学生に補せられ、大観二年及第せしより、18)ルイセンして中書舎人翰林学士承旨となり、宣和三年、尚書右丞に拝せられ、五年左丞に転ずるに至る。(「師師」P171)

11)俊爽
12)猥鄙
13)謔笑
14)歌嘔
15)蹴鞠
16)俚語
17)乖巧
18)累遷

★金人都城にコ)るに至つて、堅く地を割きて難を緩くするの議を執りしかば、大学生陳東等数百人宣徳門に伏して書をサ)り、邦彦等の徒を19)シャショクの賊となし、之を斥けんことを請ふ。(「師師」P171)

19)社稷
コ)せま・る
サ)たてまつ・り

★宣和遺事に記す。李邦彦次相を以て蔡攸に20)アフし、宮中21)エンインあるごとに、自ら22)ショウユウの事を為し、雑ふるに市井の23)カイカイを以てして以て笑楽を為すと。(「師師」P172)


20)阿附(阿付)
21)燕飲
22)倡優
23)詼諧

★浪子は浪蕩放縦の子弟といふが如し。而して游蕩の子弟、多くは24)シュングならざるを以て、浪子の語、おのづからに怜悧乖巧の人の議を帯ぶ。水滸伝中第一俊敏の天巧星燕青に浪子の25)コンメイある所以なり。(「師師」P172)

24)蠢愚
25)渾名

★李師師の艶美当時に26)サクサクたりしは、別に張子野の詞ありて之を証す。(「師師」P172)

26)嘖嘖(嘖々)

★されば27)エンヤクの辞、温雅の情は、当時長沙の一美人をして見ぬ恋にあこがれしめ、其の詞一篇を得るごとに、28)センシュ之を抄し、29)キョウコウ之を唱ひて已まざらしむるに及べり。(「師師」P174)

27)婉約
28)繊手
29)嬌喉

★美人後に少游の30)ヘンせられて南遷するの途に逢ひてより、一別数年、門を閉ぢ人を謝して、たゞ少游をのみ思ひ居けるが、少游の竟に藤州に死するや、夢に感じて之をシ)り、終に数百里を行きて其の喪に臨み、棺をス)でゝ繞ること三たび、声を挙げて31)イチドウして、其まゝに生命絶え、長くあはれなる物語をとゞめたり。(「師師」P174~175)

30)
31)一慟
シ)さと・り
ス)・で

★而れども其人今や黄土白骨、誰か其の墓の在るところをだに知らんや、水滸伝中に輝けること32)セキヘキの如き其名も、知らざる者は看て以て作者が筆下の幻影に過ぎずとなさんとす。噫。(「師師」P176)

32)尺璧
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char

Author:char
不惑以上知命未満のリーマンbloggerです。
言葉には過敏でありたい。
漢検受検履歴
2006.3  漢字学習スタート
2006.6  2級合格
2006.10 準1級合格
2007.10 1級合格①
2009.2 1級合格②

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