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陶淵明の「閑情の賦」②=脳内ストーキング始まる…

 本日も「碧巌録」シリーズはお休みです。

 陶淵明の「閑情の賦」の本篇に入ります。スタートはそろ~り。いきなり心に秘める女性の頌め言葉のオンパレード。あらん限りの語彙を尽くして称えまくります。




 夫れ何ぞ逸の令姿の、

 独り曠世以て群に秀ずるや。

 傾城の艶色を表し、

 有徳を伝聞に期せん。

 鳴玉を佩びて以て潔きを比し、

 幽蘭と斉びて以て芬を争う。

 柔情を俗内に淡くし、

 雅志を高雲に負う。


 ■「逸」

 =「かいいつ」。容姿が優れて目立っていること。「」(王+「壊の旧字の右横」)は「瑰」の異体字ですから「瑰逸」で覚えてもいい。「瑰」は「美しい玉」「すぐれている、めずらしい、おおきい」という意味で、熟語には「瑰姿」(かいし)、「瑰瓊」(かいけい)、「瑰意」(かいい)、「瑰偉」(かいい)、「瑰麗」(かいれい)、「瑰意行」(かいいきこう)、「瑰岸」(かいがん)、「瑰詭」(かいき)、「瑰奇」(かいき)。「容貌魁偉」(ようぼうかいい)も想起される。下つきに「玫瑰」は「まいかい、ばいかい、はまなす」、「瓊瑰」(けいかい)もあるので留意しよう。

 ■「曠世」

 =「こうせい」。見出し語にあり。世にまたとないこと。非常にまれなこと。稀代。「曠代」(こうだい)ともいう。「曠代之才」(こうだいのさい)は「世にも珍しい才能・人材」。「曠世之度」(こうせいのど)は「類稀だと自負するほどの器量・人物」。この場合の「曠」は「とおい、ひさしい」の意。「曠歳」(こうさい=長年)=「曠年」(こうねん)、「曠日」(こうじつ=一日中)。「曠」絡みの四字熟語は「曠日弥久」(こうじつびきゅう)、「怨女曠夫」(えんじょこうふ)があるが、意味はちょっと違うので注意しよう。

 ■「傾城」

 =「けいせい」。「傾国」(けいこく)。美貌で君主を惑わし、国を傾けるほどの美人。絶世の美人。見出し語にあり。日本では遊女のことも指す。「一顧傾城」(いっこけいせい)、「傾城傾国」(けいせいけいこく)、「一笑千金」(いっしょうせんきん)ともいう。

 ■「幽蘭」

 =「ゆうらん」。ひそやかに気高く咲く蘭の花。控えめながら凛とした美しい女性を象徴する。

 ■「芬」

 =「ふん」。かおり、芳香。「かお・る」とも訓む。「幽蘭と斉び芬を争う」とは蘭の花と美しさを競うほどだということ。熟語では「芬芬」(ふんぷん)、「芬香」(ふんこう)、「清芬」(せいふん)、「芳芬」(ほうふん)、「俗臭芬芬」(ぞくしゅうふんぷん→本来はいい意味)、「芬芳」(ふんぽう)、「芬郁」(ふんいく)、「芬馥」(ふんぷく)、「芬華」(ふんか)、「芬菲」(ふんぴ)、「芬馨」(ふんけい)、「芬烈」(ふんれつ)。


 【解釈】

 ああ、比類なき美しいそのお姿の麗しさ、他人にひいでること限りなし。国をも傾けんばかりの艶やかな容色を頌え、その有徳の名を広く世間に伝えたい。

 あなたの純潔さは、佩びている鳴玉のようだ。その香気は、谷間にひっそりと咲く蘭の花にも負けはしない。あなたのやさしい心根は塵俗の中にいては目立ちはしないが、その雅で気高い志は一段と高く浮かぶ雲と言っていい。





 晨曦の夕れ易きを悲しみ、

 人生の長き勤しみなるを感ず。

 同じく一な百年に尽き、

 何ぞ歓び寡くして愁い殷きや。

 朱幃をげて正坐し、

 清瑟を泛して以て自ら欣ぶ。

 繊指の余好を送り、

 皓袖の繽紛たるを攘う。

 美目は瞬きて以て流眄し、

 言笑は含みて分たず。


 ■「晨曦」

 =「しんぎ」。早朝の日の光。「曦」は日の色、太陽の光。下つきに「赫羲」(かくぎ)。漢字源には「曦月」(ぎげつ)、「曦軒」(ぎけん)がある。聊か難しい感じだが級配当なのでできうれば書けるようにしたいところ。

 ■「殷い」

 =「おお・い」と訓む。「さか・ん」「ゆた・か」とも訓む。音読みは「いん」。この意味では、「殷賑」(いんしん)、「殷阜」(いんぷ)、「殷盛」(いんせい)、「殷軫」(いんしん)、「殷富」(いんぷ)がある。ただ、「あん」とも読み、「あか・い」の意で「殷紅」(あんこう)には注意しておこう。でももう大丈夫だよね。

 ■「朱幃」

 =「しゅい」。朱色のとばり。「幃」は「とばり」「たれぎぬ」と訓む。「帷」「幎」「幄」「帳」も「とばり」。熟語には「幃帳」(いちょう)、「佩幃」(はいい)、「屏幃」(へいい)、「書幃」(しょい=書斎)、「幃幔」(いまん)、「幃幄」(いあく)=「帷幄」、「幃幕」(いまく)、「房幃」(ぼうい)。

 ■「げる」

 =「かか・げる」。「」は配当外。「はかま」という意味もあり、水をわたるときに、衣服をつまんで裾を上げること。音では「けん」と読むが熟語は見当たらない。部首は「衣」で音符に注意。「寒」「蹇」「賽」「寨」「塞」「騫」「搴」もみな仲間です。ただ、読みは微妙に違うのでしっかりと押さえよう。これまで何度も指摘してきましたので。。。

 ■「清瑟」

 =「せいしつ」。すずやかな琴の音。「瑟」は「琴瑟相和」(きんしつそうわ)など「琴瑟」でしか見たことないので面喰らうかもしれないがしっかり読んで欲しい。「せいきん」なんて読むケアレスミスも発生しそうだから。「瑟」は琴の一種で25絃もある大型のもの(もともとは50絃だった)。「おおごと」との訓読みもある。「瑟瑟」(しつしつ、しっしつ)は風がさっと吹くさま=「颯颯」(さっさつ)。「瑟縮」(しっしゅく)は縮こまること。「瑟柱」(しっちゅう)は琴柱(ことじ)のこと。李商隠の代表作に「錦瑟」(きんしつ)があり、いつか採り上げます。「膠瑟」(こうしつ)、「蕭瑟」(しょうしつ)もある。

 ■「泛する」

 =「はん・する」と読む。「泛」は通常、「うかべる」という意味だが、ここでは「(瑟を)弾奏する」との意か。「泛」絡みでは、「泛駕之馬」(ほうがのうま→「ほう」に注意)、「泛菊会」(はんきくかい、はんぎくかい)、「泛泛」(はんぱん)は最低限押さえて欲しい。

 ■「繊指」

 =「せんし」。しなやかな指。「繊」は「しなやか」と訓む。「せんし」は書けるかな。同音異義語は多い。「擅恣」「瞻視」「剪枝」「穿刺」「僭恣」「蟬翅」「箋紙」「遷徙」「賤子」。

 ■「余好」

 =「よこう」。これは辞書に見えない。ちょっと難しいですね。解説によると、「十分に美しいこと」とあるが、今ひとつ理解できないです。白文は「送繊指之余好」で「繊指の余好を送り」と読み下すんですが。

 ■「皓袖」

 =「こうしゅう」。白い袖。「皓」は「しろ・い」「きよ・い」と訓む。熟語には「明眸皓歯」(めいぼうこうし)、「皓皓」(こうこう)、「皓歯蛾眉」(こうしがび)、「朱唇皓歯」(しゅしんこうし)、「皓然」(こうぜん)、「皓月」(こうげつ)、「皓首」(こうしゅ)、「皓白」(こうはく)。

 ■「繽紛」

 =「ひんぷん」。見出し語。多くのものが入り乱れるさま。また、花や雪などが乱れ散るさま。ここでは袖がひらひらと翻るさま。「繽」は「びっしりと並ぶさま、ひたひたと続くさま」。「落英繽紛」(らくえいひんぷん)は必須です。「粉」ではないので念のため。

 ■「攘う」

 =「はら・う」。見出し語。じゃまなものをはらいのける。はらい除く。「攘」は「じょう」が音読み。「ぬす・む」とも訓む。熟語には「攘夷」(じょうい)、「攘災」(じょうさい)、「攘斥」(じょうせき)、「攘窃」(じょうせつ)、「搶攘」(そうじょう)、「兵戈槍攘」(へいかそうじょう)、「攘除」(じょうじょ)、「攘攘」(じょうじょう)、「攘臂」(じょうひ)、「攘羊」(じょうよう)。

 ■「流眄」

 =「りゅうべん」。見出し語。横目で見ること。ながし目。「眄」は「ながしめ」と訓む。「ながしめ」には「睇」「睥」「倪」もある。熟語には「顧眄」(こべん)、「一眄」(いちべん)、「眷眄」(けんべん)、「眄睨」(べんげい)、「眄視」(べんし)、「左顧右眄」(さこうべん)。


 【解釈】

 朝の日ですらもう暮れてしまうのかとその速さを悲しみ、人生が長く苦しいと嘆く。生きても100歳なのに、どうして欣びは少なく愁いが多いのだろうか。

 紅いとばりをかかげて端坐され、すずやかな瑟の音を奏でてお独りで楽しんでおられる。しなやかな指で世にも美しい音をくりだしながら、真っ白い袖をひらひらとお払いになる。美しい目はまばたいて流し目を送られ、にこやかに何か言いかけられるが、いや何も言っておられぬのか、遠くにいる私にはしかと分かりかねるのだ。

 まだまだ抑え気味のトーンですね。愛しい女性の一挙手一投足が気になって気になって仕方がないといった感じに溢れています。



 曲調将に半ならんとし、

 景 西軒に落つ。

 悲商 林を叩ち、

 白雲 山に依る。

 仰いで天路を睇め、

 俯して鳴絃を促せば、

 神儀 媚たり、

 挙止 詳妍なり。


 ■「景」

 =「かげ」と訓む。「帰去来の辞」でも登場しました。光によって生じたかげ。影。「響景」(きょうけい)は「ひびきや、かげ」。

 ■「悲商」

 =「ひしょう」。悲しい調べ。「商」は、音楽の五つの音色である「五音」(宮、商、角、徴、羽)の一つ。解説によると、秋風の意で、「礼記」月令篇に「孟秋の月はその音商」とあり、商の音調は凄である、としている。淮南子で出てきた「徴羽之操」(ちうのそう)も久しぶりに思い出す。

 ■「天路」

 =「てんろ」。天空のこと。

 ■「睇める」

 =「なが・める」。「睇」は「ながしめ」「ぬすみみ・る」「よこめ」とも。「睇視」(ていし)、「睇眄」(ていべん)。

 ■「媚」(女+無)

 =「ぶび」。心が誘い寄せられるように美しいさま。、かわいらしい。「」は配当外。

 ■「詳妍」

 =「しょうけん」。辞書にはない。難しい。解説によると、落ち着いて美麗。「妍」は「うつく・しい」と訓む。みがいたように容色が整ってうるわしい。みがきのかかった容色のうつくしさ。熟語には「妍好」(けんこう)、「妍蚩」(けんし)、「妍醜」(けんしゅう)、「妍冶」(けんや)、「妍和」(けんわ)。「妍」は「姸」と書くのが正式だ。


 【解釈】

 瑟の調べがようやく半ばに達したとき、夕日の影は早くも西の軒端に沈む。悲しい秋風は林を吹きゆすり、白雲は山に依りそう。

 あなたは天空を仰ぎ見て、さらに伏し目になって絃を奏で続けられる。その心ざまのなまめかしく、身のこなしのなんと安らかで麗しいことだろう。

 抑え気味の女性礼讃が続いていますが、いよいよ次の件から「変調」し出します。続きは次回。。。

(以上、2009年3月9日付 charのmixi日記から)

 

続けて、もう一丁いきましょう。

 

 さあ、愛しいあの人を心の中で「礼賛」するだけでは、自分自身の欲望が持ち堪えられなくなります。まずは、膝を交えてお話から始めたい。。。。交際を申し込みたいのですが、いきなりアポ無しで訪れては無礼でありはしないか。使者を立てて申し込むという手順を躡んで。。。そんなまどろっこしいことしていると他の野郎に先駆けされては困る。。。ああ、どうしてこの思いを伝えよう。。。。ああ、願わくば。。。


 清音を激して以て余れを感ぜしむ、

 願わくは膝を接して以て言を交えん、と。

 自ら往いて以て誓いを結ばんと欲するも、

 礼を冒すの〔侃+言〕(あやま)ち為るを懼る。
 
 鳳鳥を待って以て辞を致さんとすれば、

 他人の我れに先んぜんことを恐る。

 意 惶惑して寧きこと靡く、

 魂 須臾にして九遷す。



 ■「〔侃+言〕ち」=「愆ち」

 =「あやま・ち」。これは配当外ですが、「愆」の異体字。似ても似つかないですが。。。漢字の構成は上が「侃」、下が「言」。音読みは「けん」。あやまち。物事のやり損ない。「愆尤」(けんゆう)、「愆怠」(けんたい)。

 ■「鳳鳥」

 =「ほうちょう」。鳳凰のこと。ここでいう「鳳鳥を待って以て辞を致さん」とは、古代伝説によると、結婚を申し込む際、鳳凰を使者に立てて結納を届けさせた故事があるという。

 ■「寧き」

 =「やす・き」と表外読み。「やす・い」が見出し語。じっとして落ち着いているさま。ていねいなさま。熟語には「寧謐」(ねいひつ)、「寧一」(ねいいつ)、「寧靖」(ねいせい)、「寧泰」(ねいたい)、「寧息」(ねいそく)。

 ■「惶惑」

 =「こうわく」。見出し語。おそれてうろたえること。おののいてまどうこと。「惶」は「おそ・れる」とも訓む。「恐惶」(きょうこう)、「驚惶」(きょうこう)、「悽惶」(せいこう)、「誠惶」(せいこう)、「憂惶」(ゆうこう)、「蒼惶」(そうこう)、「惶駭」(こうがい)、「惶急」(こうきゅう)、「惶遽」(こうきょ)、「惶恐再拝」(こうきょうさいはい)、「惶惶」(こうこう)、「惶悚」(こうしょう)=「惶懼」(こうく)、「惶迫」(こうはく)。

 ■「須臾」

 =「しゅゆ」。見出し語。しばらく、少しの間、寸刻。「臾」は、この須臾だけに用いられる特別な語だが、「ぬく」の意味もある。「須」はひげという意(鬚=あごひげ)。ひげがするりと抜けることから、あっという間の意が発生したと漢字源には見える。

 ■「九遷」

 =「きゅうせん」。めまぐるしく動くこと。この場合の「九」は数が多いさまを表わす。「九死」(きゅうし)、「九拝」(きゅうはい)、「九淵」(きゅうえん)、「九垓」(きゅうがい=天の果て、地の果て)、「九牛の一毛」(きゅうぎゅうのいちもう)、「九竅」(きゅうきょう)、「九衢」(きゅうく)、「九皐」(きゅうこう)、「九合」(きゅうごう)、「九思」(きゅうし)、「九霄」(きゅうしょう)、「九仞功虧一簣」(きゅうじんのこうをいっきにかく)、「九疇」(きゅうちゅう)、「洪範九疇」(こうはんきゅうちゅう)、「九鼎」(きゅうてい)、「九鼎大呂」(きゅうていたいりょ)、「九天」(きゅうてん)、「九陌」(きゅうはく)、「九廟」(きゅうびょう)。「遷」は「うつ・る」と表外訓みがあり、「遷延」(せんえん)、「遷謫」(せんたく)、「遷徙」(せんし)、「遷喬」(せんきょう、出世、昇進)=「遷鶯」(せんおう)。このからみで「遷」は官職、官位がうつり上がる意。「一日九遷」(いちじつきゅうせん)という四字熟語もあり、「出世の早いこと」の意。「九遷」は九たび官位があがることで、皇帝の寵愛を受けていることを指す。出典は「易林」。類義語は「一歳九遷」(いっさいきゅうせん)。


(解釈)その搔き立てるすずやかな瑟の音色はわたしを感動せしめる。ぜひともお傍に寄って言葉を掛けて、進んで告白したいのだが、もしや礼を失してはしまいかと心配になってしまうと尻込んでしまう。
 それでは鳳凰を使者にして正式に交際を申し込もうとすれば、他人に先着を許してしまいはしないかと危惧するばかり。ああ、思い悩んで心は落ち着かない。瞬時にして心はあちこち思い惑ってしまうのだ。。。。


 【1】


 願わくは衣に在りては領と為り、

 華首の余芳を承けん。

 悲しいかな 羅襟の宵に離るれば、

 秋夜の未だ央きざるを怨む。



 ■「領」

 =「えり」と表外訓み。見出し語。衣服の首回りの部分。「うなじ」とも訓むが別の意味。派閥の「領袖」(りょうしゅう)は「えりとそで」=首領。

 ■「華首」

 =「かしゅ」。見出し語にはない。漢字源には「しらが頭」とあるが、ここでは簪などで華やかに彩られた頭、髪のことでしょうね。「華~」で「はなやかな~」という言い方は多くあり、「華屋」(かおく)、「華館」(かかん)、「華軒」(かけん)、「華袞」(かこん)、「華采」(かさい)、「華時」(かじ)、「華辞」(かじ)、「華宵」(かしょう)、「華簪」(かしん)、「華饌」(かせん)、「華贍」(かせん)、「華箋」(かせん)、「華池」(かち)、「華胄」(かちゅう)、「華灯」(かとう)、「華年」(かねん)、「華髪」(かはつ)、「華腴」(かゆ)、「華誉」(かよ)、「華要」(かよう)、「華容」(かよう)、「華葉」(かよう)、「華洛」(からく)、「華京」(かけい)。1級配当絡みの下つきを中心に繰り返し覚えよう。

 ■「余芳」

 =「よほう」。見出し語にない。かぐわしい残り香。消えずに残っているかおり。「余~」で「のこりの~、かすかな~」という言い方は多くあり、「余哀」(よあい)、「余威」(よい)、「余韻」(よいん)→「余韻嫋嫋」(よいんじょうじょう)、「余蘊」(ようん)、「余裔」(よえい)、「余贏」(よえい)、「余焰」(よえん)、「余殃」(よおう)、「余暉」(よき)、「余技」(よぎ)、「余儀」(よぎ)、「余泣」(よきゅう)、「余醺」(よくん)、「余慶」(よけい)=「余福」(よふく)、「余」(よげつ)、「余月」(よげつ=四月)、「余姸」(よけん)、「余光」(よこう)、「余薫」(よくん)、「余姿」(よし)、「余饒」(よじょう)、「余燼」(よじん)、「余喘」(よぜん)、「余沢」(よたく)、「余輩」(よはい)、「余夫」(よふ=16歳以上20歳未満のまだ未成年)、「余憤」(よふん)、「余弊」(よへい)、「余姚之学」(よようのがく=陽明学)、「余瀝」(よれき)、「余禄」(よろく)、「余話」(よわ=零れ話)。これも1級配当絡みの下つきを中心に繰り返し書いて覚えよう。

 ■「承ける」

 =「う・ける」と表外訓み。見出し語。引き継ぐ。受け継ぐ。「承嗣」(しょうし=跡継ぎ)、「承顔」(しょうがん)、「承接」(しょうせつ)、「承前」(しょうぜん)、「承乏」(しょうぼう)、「承露盤」(しょうろばん)、「承平」(しょうへい=平和が長く続く)。

 ■「羅襟」

 =「らきん」。うすぎぬでつくったえり。「羅」は「うすぎぬ」と表外訓み。「羅幃」(らい)=「羅帷」(らい)=「羅幔」(らまん)、「羅綺」(らき)、「羅裙」(らくん)=「羅裳」(らしょう)、「羅罟」(らこ)、「羅幌」(らこう)、「羅衫」(らさん)、「羅紗」(らしゃ)、「羅紗綿」(らしゃめん)、「羅襦」(らじゅ)、「羅袖」(らしゅう)、「羅織」(らしょく)、「羅生」(らせい)、「羅星」(らせい)、「羅刹」(らせつ)、「羅致」(らち)、「羅甸」(らでん)、「羅拝」(らはい)、「羅紋」(らもん)、「羅袂」(らべい)、「羅韈」(らべつ)、「羅罔」(らもう)、「羅絡」(ららく)、「羅縷」(らる)、「羅陳」(らちん)。意外に1級絡みの下つきが多いので注意しよう。いずれも本番で出そうなものばかり。

 ■「央きる」

 =「つ・きる」と表外訓み。尽きる、やむの意が漢検辞典の意味欄②に見える。要注意だ。熟語には「未央」(びおう、みおう、つくることなし=果てしない、漢の宮殿だった未央宮のこと。白居易の長恨歌にも詠まれている)が小文字にある。これは是非覚えておこう。


(解釈)できうれば、あなたの上衣では襟になりたい。だって、華やかな簪で彩られた御髪の芳しい芬りをいつまでも嗅いでいることができるのだから。だけど、悲しいことに、うすぎぬの衣は夜になると、寝巻きに着替えるので脱ぎ捨てられてしまう。そして、秋の夜長はなかなか明けてくれない。ああ、怨めしいことよ。。。


 いよいよ、「ストーキング」が始まりました。繰り返し言っておきますが、「妄想ストーキング」ですよ。フェティズム。。あなたの襟元にずっといられたら、あなたの髪の臭いが嗅ぎ続けられるのに、寝るときは離れ離れになってしまう。夜明けが待ち遠しい。ああ、自虐的な、マゾヒスティックな愛でもありますね。気持ちは分かるよ。襟になれればいいね。んでも、正々堂々と交際を申し込めばいいのに、礼を失するとか、ライバルに先を越されるからとか、何のかんのと言い訳を立てて遁みしているだけのような気もします。そして、そこから「妄想」のマグマは迸りを始めるのです。「妄想」で終わればいいけどね。脳内のストーカーはこれからが本番ですが、それは次回にて。。。

(以上、2009年3月11日付 charのmixi日記から)

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Author:char
不惑以上知命未満のリーマンbloggerです。
言葉には過敏でありたい。
漢検受検履歴
2006.3  漢字学習スタート
2006.6  2級合格
2006.10 準1級合格
2007.10 1級合格①
2009.2 1級合格②

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