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宥め賺す「膃肭獣」って何?〔芥川龍之介作品学習シリーズ(from 「mixi日記」 of char)〕⑰

 芥川転載シリーズの第17回です。本日3回目のupです。すこしやり過ぎかぁ?

【奇怪な再会】


 ●五位鷺(ごいさぎ)

 「あれでございますか? あれは五位鷺でございますよ。」

 →コウノトリ目サギ科。全長約 60cm。成鳥.は頭上と背が緑黒色で,翼、腰、尾は灰色、後頭に長い数本の白色冠羽がある。おもに夜行性で繁殖期以外、昼間は人家近くのうす暗い森に潜む。雨の夜にはカエルを狙って水辺近くの路上に現れることもあるが、鳴き声は大きく「クワッ、クワッ」と、夜に飛びながら鳴くさまは不気味で別名「夜ガラス」。食性は肉食性で魚類、カエル、甲殻類等を食べる。獲物が通りかかると普段は折りたたんでいる頚部を伸ばして捕食する。繁殖は集団繁殖であり、他のサギ科の鳥と共に行うこともあるが、その場合は繁殖地の一角にゴイサギだけが集まる区画を作るという。
 名前の由来が面白い。出典は「平家物語」。醍醐天皇が神泉苑の池にいたこの鳥を六位の者に命じて捕まえようとしたところ、勅命に従い逃げずに捉えられた。そこで、神妙であると称えられ捕らえた者より一階級上の五位の位を与え、「今日から後は、鷺の中の王となるべし」との札を頸にかけて放された。動物で天皇より官位を賜ったのは五位鷺だけで、兎にも角にも由緒ある鳥と言えそうです。

 ●嚊(かかあ)

 「これか? これは嚊に引っ掻かれたのさ。」

 →かかあ。かか。妻。1級配当で音読みは「ヒ」。庶民の間で自分の妻を荒っぽくいう言葉。対義語は「亭主」(テイシュ)。上州名物は「空っ風」と「嚊天下」。「かかあ」にはもう一つ女偏の漢字があり、「嬶」。同じく1級配当ですが、こちらは国字です。鼻息の荒い女の意からできた漢字。かか→おかか→おっかあ、は今でも結構使う?

 ●筮(ゼイ)、爻(コウ)

 「擲銭卜は昔漢の京房が、始めて筮に代えて行ったとある。御承知でもあろうが、筮と云う物は、一爻に三変の次第があり、一卦に十八変の法があるから、容易に吉凶を判じ難い。」

 →めどぎで占うこと。うらない。「筮」(めどぎorめどき)は、占いで用いる50本一組の細い竹の棒。上は丸く下は四角。後世は竹を使ったことから「筮竹」(ゼイチク)ともいうが、元々は「蓍萩」(めどはぎ)の茎を用いていた。マメ科の小低木状多年草。草原や路傍に自生。夏に紫の筋のある白い小花を開く。《鉄掃箒・鉄掃帚》は漢名。
 「筮」は1級配当で「ゼイ・セイ」「めどぎ」「うらな・う」。竹冠に「巫」(みこ)。「筮仕」(ゼイシ=初めての仕官)、「筮問」(ゼイモン=卜問・占門)、「卜筮」(ボクゼイ)、「易筮」(エキゼイ)、「亀筮」(キゼイ)、「占筮」(センゼイ)。
 「うらない」はほかに「卜い」「卦い」「兆い」「籖い」「籤い」「相い」。
 ちなみに「擲銭」は「テキセン」で、小難しい「筮」に比べて、銭すなわちコインを投げてその裏表で占う方法のこと。「三枚の貨幣を用いる、字面が裏、無地が表。そして表を陰、裏を陽とする。同時に投げて、二枚が表(無地)で一枚が裏(字面)なら陰爻、二枚が裏(字面)で一枚が表(無地)なら陽爻である」。↓参照。

 →「爻」は、「易の卦を構成する基本記号のこと」。長い横棒「─」印=陽=と真ん中が途切れた2つの短い横棒「--」印=陰=の2種類がある。「陽爻」(ヨウコウ)と「陰爻」(インコウ)。「爻辞」(コウジ)、「爻象」(コウゾウ)。「爻」は配当外(JIS第2水準6411)で「コウ・ギョウ」「まじわる=×形にクロスする」。本文中の「一爻に三変の次第」「一卦に十八変の法」は、「一爻を定めるために三変、六爻を定めるためには十八変を必要とするので、十八変筮法とも…」。これ以上は「易経」「占筮法」を論じなければならずちょっと艱しいし、紙幅が足りません。

 ●皇愍(コウビン)

 「――猶予未だ決せず、疑う所は神霊に質す。請う、皇愍を垂れて、速に吉凶を示し給え。」

 →天子のあわれみ。「愍」(ビン・ミン)は1級配当で「あわれむ」(既出)。「愍笑」(ビンショウ)、「不愍」(フビン)、「憐愍」(レンビン)、「愍傷」(ビンショウ)、「愍凶」(ビンキョウ)、「愍察」(ビンサツ)、「愍然」(ビンゼン)。

 ●しもうた屋

 「寄席がはねたのは十時だった。二人は肩を並べながら、しもうた家ばかり続いている、人気のない町を歩いて来た。」

 →「しもた屋」ともいい、漢字で書くと《仕舞屋》。もと商家だったが店をたたんで普通の民家に変わった家のことをいう。表向きはつつましい生活だが、裏では家賃収入や利子所得があってかなり裕福だったとされる。

 ●耳盥(みみだらい)

 「縁側にはもういつもの通り、銅の耳盥に湯を汲んだのが、鉢前の前に置いてあった。」

 →左右に耳状の柄のついているたらい。多くは漆器(本文は銅製)で、お歯黒を塗るとき(本文はうがい用)、口をすすぐのに用いる。「盥」は1級配当で「カン」が音読み、訓読みはほかに「すすぐ」。「盥耳」(カンジ=汚れた耳を洗い清める)、「盥櫛」(カンシツ=手を洗い髪をとく)、「盥濯」(カンタク=手を洗い足をすすぐ)、「盥洗」(カンセン)、「盥漱=盥嗽」(カンソウ=手を洗い口をすすぐ)、「盥浴」(カンヨク)=「盥沐」(カンモク=湯浴み)、「盥回し」(たらいまわし)、「濯盥」(タクカン)、「沃盥」(ヨクカン)。「すすぐ」は「盥ぐ」のほか、「酳ぐ」「澡ぐ」「澣ぐ」「滌ぐ」「浣ぐ」「洒ぐ」「漑ぐ」「濯ぐ」「雪ぐ」「漱ぐ」。「たらい」はほかに、「槃」「盤」。

 ●嗽(うがい)

 「が、その景色が眼にはいると、お蓮は嗽いを使いがら、今までは全然忘れていた昨夜の夢を思い出した。」

 →1級配当で音読みは「ソウ」「ソク」、訓はほかに「くちすす・ぐ」「せき」。「含漱」(ガンソウ)、「咳嗽」(ガイソウ)。口偏でなくてサンズイになった「漱」も1級配当で「ソウ」「うがい」「すす・ぐ」「くちすす・ぐ」。お師匠様、夏目漱石ですな。「漱石枕流」(ソウセキチンリュウ)から来ているのは知っていますね。「石に嗽ぎ流れに枕す」。負け惜しみの抉じつけ。「流石」という熟字訓もこれから。成語林によりますと、出典は晋書「孫楚伝」で「負け惜しみが強く、言い遁れをすること。自分の間違いを間違いと思わず、捏けて正当化しようとすること」。「石に枕して流れに漱ぐ」と言おうとして「石に漱ぎ流れに枕す」と言い間違えたところ、「流れは枕にならず、石では口はすすげない」と指摘されたが、「流れを枕にするのは、俗世のたわごとを聞いたときに耳を洗うため、石に漱ぐのは歯をみがくため」とあくまで強弁し通した。流石に言い遁れたとは思いますが、瞭らかな間違いは間違いとしたほうが後々、楽になるし、うそがうそを呼びとんでもないことにもなりかねませんからね。

 ●赤熊(シャぐま)

 「これが島田に結っていたとか、赤熊に結っていたとか云うんなら、こうも違っちゃ見えまいがね、何しろ以前が以前だから、――」

 →縮れ毛で作った入れ髪。赤く染めたヤクの尾の毛、またはそれに似た赤い毛を束ねたものの総称。辞書、ネット上でもこれだというのは見つかりません。髪形であるのは分かるのですが。

 ●《好縹緻》(ハオピイチエ)

 「さあ、その昔馴染みと云うやつがね、お蓮さんのように好縹緻だと、思い出し甲斐もあると云うものだが、――」

 →器量よし。通常は《縹緻》と書き、「きりょう」と訓む。ハオピイチエは中国語読みでしょう。意味は「顔立ちがいいこと。美人。みめよいこと」という熟字訓です。反対は、《不縹緻》(ブキリョウ)で「不細工。不美人。ブス」。語源は不明です。
「縹」「緻」ともに1級配当で「縹」は「ヒョウ」「はなだ」、「縹色」(はなだいろ)、「縹緲」「縹眇」「縹渺」(以上、ヒョウビョウ)、「縹帙」(ヒョウイツ=書物)、「緻」は「チ」「こま・かい」、「緻密」(チミツ)、「工緻」(コウチ)、「巧緻」(コウチ)、「細緻」(サイチ)、「精緻」(セイチ)。

 

 ●擽る(くすぐる)

 「田宮は薄痘痕のある顔に、擽ったそうな笑いを浮べながら、すり芋を箸に搦んでいた。……」

 →滑稽な言葉や仕草で人を笑わせようとする。相手の心に働きかけていい気にさせる。「擽」は1級配当で「リャク・レキ」が音読み、「こそぐ・る」「擽ったい(くすぐ・ったい)」とも訓む。「うつ・むちうつ」という意味もあり、「笞擽」(チリャク=むちでうつ)が数少ない熟語。音符の「樂」(ラク・レキ)は、ほかに「轢」「礫」「檪」。

 ●消息(ショウソク)

 「牧野の口調や顔色では、この意外な消息も、満更冗談とは思われなかった。」

 →動静。安否。様子。事情。起居。「消」は「死ぬ」、「息」は「生きる」。

 ●宝丹(ホウタン)

 「御新造は何しろ子供のように、可愛がっていらしった犬ですから、わざわざ牛乳を取ってやったり、宝丹を口へ啣ませてやったり、随分大事になさいました。」

 →明治初期に薬屋である守田治兵衛商店が売り出した赤黒色の芳香解毒剤。薄荷の香りが強く、胃のもたれや二日酔いに効くとされた。
 某サイトから宝丹物語を紹介しましょう。
 「宝丹の創薬は、9代目治兵衛が文久2年(1862年)オランダ人医学者A・F・ボードウィン博士の処方からヒントを得ました。さらにいろいろな症状の疾病に用いて、薬効につき研究し、改良を重ね、発売にふみきったと伝えられています。その当時、諸種の悪疫が流行し、特に虎列刺(コレラ)の治療薬というより予防薬として重宝されたようです。明治3年、新政府による売薬取締規制の公布時、宝丹は9代目治兵衛が早速申請し、官許第1号公認薬として許可されました。
 一方、販路は拡大し、明治6年には、早くも清国の上海、香港、広東及び遠くは米国などへ輸出が行われていました。まさに本邦製薬業界の海外輸出の先駆者として活況を呈しました。明治10年の西南戦役の際には、軍旅必携薬として指定を受けました。さらに日清戦争や日露戦争でも従軍の兵士は皆、宝丹を携帯したとのことです。
 9代目治兵衛は時代を先取りした、なかなかの宣伝マンでした。自ら鳥差風に変装し、各戸の窓から宝丹の効能書を差し入れ、ビラ配布を行いました。また、明治10年には『芳譚雑誌』なるPR誌を出版。30年、40年代の雑誌で宝丹の広告の出ていないものはないというほどで、明治時代にこれだけの広告活動を展開した会社は他に類を見ないものでした。当時としては珍しい絵入りの広告が明治10年7月26日付『東京日々新聞』に掲載されています。歌舞伎中で役者に宝丹のセリフを入れさせることにも成功しています。
 また、古典落語『なめる』は宝丹の宣伝のために創作された噺で、お調子者の八五郎に若い女の乳房の下のおできをなめさせて治すという艶笑噺です。ショックで失神した八五郎に『池之端の守田で宝丹を買ってきたところだ』と友達がわざとらしく説明し、気つけ薬としてなめさせようとする内容で、『もうなめるのはこりた』のおちが付いています。 9代目治兵衛は、人物的にもユニークで、神仏参りを欠かさず『番頭小僧大名神』と『奉公人は神様だ』とし、売上げの一部を小僧にまで配るなど、宣伝と相まって宝丹が爆発的に売れたのも、これらのことによるものかと考えられます。
 昭和60年頃までは赤褐色の半練り状の薬でしたが、厚生省の薬効再評価で、龍脳、寧朱、ヨクイニンなど除外され、現在の散剤-宝丹となりました。時代の大波を被りながら、宝丹は現代に生き残り、最近の伝統薬を見直す気運にものって多数の方々に利用されています。」
 現在もあるという宝丹。一度試してみたいものです。何に効くのか?

 ●薬研堀(ヤゲンぼり)

 「ちょうど薬研堀の市の立つ日、お蓮は大きな鏡台の前に、息の絶えた犬を見出した。」

 →東京都中央区東日本橋両国にあった堀の名。江戸中期に埋め立てられた。V字形に深く掘った堀で、薬研堀不動堂不動堂があり、また付近は芸者、中上流の医師が多く居住した。不動尊の周辺に立つ市は江戸時代後期に、浅草、深川、神田、湯島などと並び江戸屈指の大市として賑わったといいます。本文の「薬研掘の市」もこのことを指すのでしょう。
 一方、「薬研彫」も「ヤゲンぼり」と読み、「金石に文字などを彫刻するのに、薬研の形、すなわちV字型に彫ること。また、その彫ったもの」。対義語は「丸彫」(まるぼり)→彫刻刀の形状で異なるのです。
 ちなみに、「薬研」(やげん)は、主として漢方の薬種を細粉にする、金属製または硬木製の器具のこと。形は舟形で中が深く凹む。これに薬種を入れ、軸の付いた円板状の車輪用のものを軋らせて薬種を推し摧く。「くすりおろし」ともいう。「くすりをとぐ」。

 ●擾す(さわがす、みだす?)

 「しかしそう云う幻覚のほかにも、お蓮の心を擾すような事件は、現実の世界からも起って来た。」

 →みだす。かきみだす。「擾」は準1級配当で「ジョウ」「みだ・れる」「さわ・ぐ」→「さわ・がす」。「~がす」と送っていないので、「みだ・す」と訓んだ方がいいのかもしれません。誤植でないことを祈ります。「擾乱」(ジョウラン)、「躁擾」「騒擾」「掻擾」(以上、ソウジョウ)、「擾擾」(ジョウジョウ)=「紛紛」(フンプン)。「擾らす」(ならす)という意味もあり、「擾化」(ジョウカ)、「擾馴」(ジョウジュン)。
 「さわがす」はこのほか、「騒がす」「鬨がす」「躁がす」「鬧がす」「譟がす」「洶がす」「噪がす」。「みだす」ではほかに、「淆す」「紊す」「猾す」「梏す」「佗す」「蕩す」「淫す」「撹す」「攪す」「撓す」。

 ●煽る(あおる)

 「と云うのは私も四五年前には、御本宅に使われていたもんですから、あちらの御新造に見つかったが最後、反って先様の御腹立ちを煽る事になるかも知れますまい。」

 →そそのかす。おだてる。扇動する。火に油を注ぐ。たきつける。「煽」は1級配当で「セン」が音読み。「おだ・てる」「あお・ぐ」「あお・り」「そや・す」の訓読みもあり。「扇」に書き換えられる漢字も多い。「煽情」(センジョウ)、「煽動」(センドウ)、「煽惑」(センワク)、「煽烈」(センレツ)、「煽揺」(センヨウ)、「煽揚」(センヨウ)。さらに、諺に〔煽てと畚には乗るな〕(おだてともっこにはのるな)があります。

 ●結構人(ケッコウジン)

 「私なんぞの所へ来ても、嫌味一つ云わないんだから、あれがほんとうの結構人だろうね。」

 →お人よし。好人物。大人しい愚直な人。「結構者」(ケッコウモノ)ともいう。それほどいい意味ではないでしょう。やや嘲りのニュアンスがあります。

 ●《膃肭獣》(オットセイ)

 「貼紙を見給え。膃肭獣だよ。膃肭獣の缶詰さ。――あなたは気のふさぐのが病だって云うから、これを一つ献上します。」

 →《膃肭臍》と書く方が一般的でしょう。《海狗》(2008年2月20日付日記の「海系熟字訓」の一覧で紹介済み)とも書く。<「膃肭」(アイヌ語オンネウの中国での音訳)の臍の意。その陰茎を臍と称して薬用にしたことから、わが国で動物名とした>アシカ科の海生哺乳類。体長、雄は約2・5メートル、雌は約1・3メートル。体は暗褐色を帯び、四肢は短く鰭状で、水中の動作は機敏、魚類を捕らえて食う。北太平洋にすみ、繁殖地はプリビロフ島、コマンドル諸島とロベン島しか知られていない。乱獲され絶滅しかかったが、厳重な保護の結果回復、国際条約で捕獲を規制。南極近くの海には近似種のミナミオットセイがいる。一雄多雌の繁殖地(ハレム)を作る。その陰茎が精力剤に用いられる所以と言っていいでしょう。
 書けとは言いませぬが、訓むことは必須。「膃」「肭」ともに1級配当で「膃」は「オツ」、「肭」は「ドツ」。《膃肭獣(臍)》にしか使用しませんが、例外的に「膃肭」(オツドツ)で「肥えて柔らかい」という意味もあります。

 ●宥め賺す(なだめすかす)

 「それを宥めたり賺したりしながら、松井町の家へつれて来た時には、さすがに牧野も外套の下が、すっかり汗になっていたそうだ。」

 →泣いたり怒ったりしているしている者を、慰めたり煽てたりして機嫌を直させること。「宥」は準1級配当で「ユウ」「ゆる・す」「なだ・める」。「宥和」(ユウワ)、「宥恕」(ユウジョ)=「宥貸」(ユウタイ)・「宥免」(ユウメン)、「恩宥」(オンユウ)、「寛宥」(カンユウ)、「赦宥」(シャユウ)、「宥坐之器」(ユウザノキ=身近において生活の戒めとする道具→満杯でも少なすぎても溢れてしまうので腹八分目が恰度いい、「欹器」=イキ=もいう)。「賺」は1級配当で「タン」「すか・す」「(俗語で)もうける」。「啜賺」(セッタン)、「賺銭」(タンセン→チユワンチエン中国語読み=金儲けのこと)。

 ●亜字欄(アジラン)

 「成程二階の亜字欄の外には、見慣ない樹木が枝を張った上に、刺繍の模様にありそうな鳥が、何羽も気軽そうに囀っている、――そんな景色を眺めながら、お蓮は懐しい金の側に、一夜中恍惚と坐っていた。………」

 →「亜」の字型に切り込んだ欄干のこと。「亜字」は、「亜」の字の模様ですね。本文は手摺(欄=おばしま)ですが、「亜字窓」もある。

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char

Author:char
不惑以上知命未満のリーマンbloggerです。
言葉には過敏でありたい。
漢検受検履歴
2006.3  漢字学習スタート
2006.6  2級合格
2006.10 準1級合格
2007.10 1級合格①
2009.2 1級合格②

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