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霹靂…う~む、鰰・鱩・燭魚とも言うなぁ〔芥川龍之介作品学習シリーズ(from 「mixi日記」 of char)〕⑩

 芥川転載シリーズの10回目です。

[「龍」の章]

 【毛利先生】

 ●残喘を保つ(ザンゼンをたもつ)

 「種々たる胡麻塩の髪の毛が、わずかに残喘を保っていたが、大部分は博物の教科書に画が出ている駝鳥の卵なるものと相違はない。」

 →長くもない命を保つ。何とか生きながらえている。本文の場合は「辛うじて髪の毛が残っている(が、間もなく抜けるであろう)」という意味。余命。余生。「余喘(ヨゼン)を保つ」という言い方もある。「喘」は1級配当で「ゼン・セン」、訓よみは「あえ・ぐ」。「止喘」(シゼン=せきどめ)、「喘息」(ゼンソク)、「喘噎」(センエツ)、「喘汗」(ゼンカン)、「喘鳴」(ゼンメイ)。

 ●《弾機》(バネ)

 「ぐるりと教室の中を見廻すと、それぎりで急に椅子の上へ弾機がはずれたように腰を下した。」

 →スプリング。《発条》、《鎖鬚》(さしゅ)、《発軌》、《発弾》、《撥條》などとも書く。物理学的には「物体の弾性又は変形によるエネルギーの蓄積などを利用することを目的とする機械要素」。

 ●《鉄条》(ゼンマイ)

 「窓硝子をかすめて飛ぶ雪にも全然頓着せず、頭の中の鉄条が一時にほぐれたような勢で、絶えず読本をふりまわしながら、必死になって叫びつづける。」

 →うずまき状に曲がった弾力のある鋼鉄性のバネ。当て字。ほかに、《発条》《撥条》を当てることもある。ばねとごっちゃになります。
 ちなみに「薇」(1級配当、ビ)も「ぜんまい」ですが、こちらは歯朶植物の食べるもの。《紫薇》(さるずべり)や《薔薇》(ばら)にも使います。


 【あの頃の自分の事】


 ●《傴僂》(せむし)

 「その中に、傴僂のような小使が朝の時間を知らせる鐘を振って、大急ぎで玄関を通りすぎた。」

 →背骨が後方に突出し、弓状に湾曲する病気。また、その病気の人。脊柱港湾。「くぐせ」とも。また、「ウル・ウロウ」との音読みもあり。ともに1級配当で「傴」は「ウ」「かが・む」。「傴背」(ウハイ)。「僂」は「ロウ」「ル」「かが・める」。「僂指」(ロウシ・ルシ=指折り数える)、「佝僂」(クル)、《僂麻質斯》(リューマチ)。「僂傴」(ロウウ)。音符の「匸(かくしがまえ)+品」は、「甌」(オウ、かめ)、「鷗」(オウ、かもめ)、「謳」(オウ、うたう)、「嘔吐」(オウ、はく)、「嫗」(オウ・ウ、おうな・あたためる)があります。また、
婁」では、「縷」(ル・ロウ、いと)、「鏤」(ル・ロウ、ちりばめる)、「屢」(ル、しばしば)、「褸」(ル・ロウ、ぼろ)「瘻」(ロウ・ル)、「簍」(ロウ・ル=たけかご)。「螻」(ロウ・ル)、「髏」(ロ、どくろ)、「窶」(ク・ロウ、やつれる)→「貧窶」(ヒンク)。

 ●径庭(ケイテイ)

 「だから我々以前と我々以後とでは、文壇及それ以外の鑑賞家の氏に対する評価の大小に、径庭があったのは已むを得ない。」

 →(「径」は狭い路、「廷」は広場で)二つのものが大きくかけはなれていること。大きな隔たり。「逕庭」とも書く。類義語は「懸隔」(ケンカク)。「雲竜井蛙」(ウンリュウセイア)、「雲壌月鼈」(ウンジョウゲツベツ)。「月鼈」は「月と鼈」(つきとすっぽん)です。

 ●一齣(イッセツ)

 「(全くとは云わない。一部の批評家が戯曲でないように云う「或青年の夢」でさえ、一齣一齣の上で云えばやはり戯曲的に力強い表現を得た個所がある。)」

 →小説・戯曲・漫画のひとくぎり、一場面。あるいは一段落。音読みは珍しく、普通は訓読みで「ひとこま」か「ひとくさり」。音にしても「シュツ」または「セキ」なので「一節」を当てた当て字読みかもしれません。あるいは誤植か。「齣」は1級配当で「シュツ・セキ」、「こま」「くさり」。ひとこまというと、学校の授業の一区切りの単位のことも指します。ここは「ひとこまひとこま」と読んだ方がいいのではないでしょうか。

 ●慊らない(あきたらない)

 「その頃の――『その妹』の以後のこう云う氏の傾向には、慊らない所が多かった。」

 →十分には満足しない。「慊」は1級配当で「ケン・キョウ」。漢字検定辞書によりますと、訓読みは「あきたり・ない」となっていますが、広辞苑によりますと「あきた・る」(五段活用)の否定形で「あきた・らない」となっています。そして「あきたりない」(上一段活用)は「飽き足りない」と書きます。近世後期、江戸でアキタル(四段活用)から転じてできた語とあるので、もしかしたら漢検辞典の表記が正しくないのかもしれません。熟語では「慊焉」(ケンエン)=満足するさま・不満足なさま(どっちやねん)、「慊如」(ケンジョ)、「慊慊」(ケンケン)、「慊吝」(ケンリン=不満でならない)。似た言葉に「歉」(ケン、あきた・りない)があります。こちらには「不足する」という意味もあり、「歉歳」(ケンサイ=不作の年)、「抱歉」(ホウケン=残念に思う)、「歉敝」(ケンペイ=歉弊、不作で人民が疲弊する)、「凶歉」(キョウケン=凶荒)。音符から素直に「ケン」とは読めますね。

 ●闡明(センメイ)

 「いや、何よりもその人間的な素質の前に真面目であれと云う、それこそ氏の闡明した、大いなる真理の一つだった。」

 →はっきりしない道理や真理などを明らかにすること。「闡」は1級配当で「セン」「ひら・く」「あらわ・す」。「単」の旧字である「單」(タン)ですが「セン」と読むことに注意が必要です。漢検1級では頻出語。音訓読みで出そうです。「闡発」(センパツ=ひらきあらわす)、「闡諧」(センカイ)、「闡究」(センキュウ=研究して明らかにする)、「闡校」(センコウ=明らかにしただす)、「闡幽」(センユウ=ひそんでいることをあばく)。

 ●淤泥(オデイ)、昃く(かたぶく)

 「久しく自然主義の淤泥にまみれて、本来の面目を失していた人道が、あのエマヲのクリストの如く『日昃きて暮に及んだ』文壇に再姿を現した時、如何に我々は氏と共に、『われらが心熱し』事を感じたろう。」

 →水の底に没んだおり。たまって積もったどろ。「淤」は1級配当で「オ・ヨ」「どろ」。もちろん「汚泥」もOK。「とどこおる」「にごる」とも訓む。「淤塞」(オソク=つまってたまる)、「淤血」(オケツ=たまった血)、「淤淀」(オデン=淤澱、どろのかたまり)、「淤閼」(オアツ)は「どろがつまってたまるさま」で、本番の音読みで出そうな熟語です。「淤泥不染」(オデイフゼン)という成句があり、「蓮の花はたとえどろにまみれても染まらない清らかな存在である」。

 →かたむく。日が西に沈みかけること。「昃」は1級配当で「ショク・ソク」、「かたむ・く」。「仄く」とも書く。午後2時ごろとの説もありますが、ちょっと早すぎるような。「昃食宵衣」(ショクショクショウイ)という成句があります。「宵衣旰食」(カンショクショウイ)と同じ意味で「天子が朝早くから夜遅くまで熱心に政治にはげむこと」。

 ●靉靆(アイタイ)

 「当時谷崎氏は、在来氏が開拓して来た、妖気靉靆たる耽美主義の畠に、『お艶殺し』の如き、「神童」の如き、或は又『お才と巳之助』の如き、文字通り底気味の悪いFleurs du Mal を育てていた。」

 →雲がたなびいて盛んなさま。転じて気持ちや表情が暗くて、曖昧ではっきりしないさま。「(老人の)めがね」という意味もあります。ともに1級配当で「靉」は「アイ」、「靆」は「タイ」。この熟語でしか使わない雲偏の連続熟語です。

 ●斑猫(ハンミョウ)

 「が、その斑猫のような色をした、美しい悪の花は、氏の傾倒しているポオやボオドレエルと、同じ荘厳な腐敗の香を放ちながら、或一点では彼等のそれと、全く趣が違っていた。」

 →コウチュウ目ハンミョウ科の昆虫。体調約2糎。山道でよく見かけ、人の行く先へ翔ぶことから、ミチオシエやミチシルベの異名を持つ。美しい光沢があり、赤・紫・緑などの斑紋を持つ。夏の季語。

 

 【開化の良人】


 ●《花車》(キャシャ)

 「紳士は背のすらっとした、どこか花車な所のある老人で、折目の正しい黒ずくめの洋服に、上品な山高帽をかぶっていた。」

 →姿のほっそりして上品なさま。よわよわしく姿の美しいさま。通常は「華奢」と書くでしょうか。しかしながら、「カシャ」と読むこともあり、その場合は「派手で贅沢なこと」と意味が変ることに注意しましょう。

 ●懶い(ものうい)

 「私は先達ても今日の通り、唯一色の黒の中に懶い光を放っている、大きな真珠のネクタイピンを、子爵その人の心のように眺めたと云う記憶があった。……」

 →こころがはれやかでない。なんとなく気が進まない。物憂い。「懶」は1級配当で「ラン」、「ものう・い」「おこた・る」「ものぐさ・い」。けだる~い雰囲気を醗し出す漢字です。「懶惰」(ランダ)、「放懶」(ホウラン)、「老懶」(ロウラン)、「懶婦」(ランプ=不精な女性)、「懶困」(ランコン)、「懶慢」(ランマン=ものぐさ)、「懶眠」(ランミン=~をむさぼる)、「懶坊主」(ものぐさぼうず)。「ものうい」ではほかに、「嬾い」「慵い」との1級漢字もあります。「嬾」は「ラン」「おこた・る」「ものう・い」。「嬾惰」(ランダ)。「慵」は「ヨウ・ショウ」「ものう・い」。「慵惰」(ヨウダ)、「疏慵」(ソヨウ=だらける)、「慵懶」(ヨウラン=めんどうくさがり)。書いていて段々だらけてきました。

 ●《歴々》(ありあり)

 「私はこう云っている中にも、向うの銅板画の一枚を見るように、その部屋の有様が歴々と眼の前へ浮んで来ます。」

 →現実にないものが眼で見るようにはっきりと見えるさま。当て字。「レキレキ」とも読めそうです。「歴」には「次々と並んでいるさま。はっきりと区別されているさま」の意味があり、「歴然」(レキゼン=明確なさま)、「歴乱」(レキラン=花が咲き乱れるさま)、「歴落」(レキラク=非常にすぐれているさま)などがあります。

 ●権妻(ゴンサイ)

 「元来病弱な彼ではあるし、万一血統を絶やしてはと云う心配もなくはないので、せめて権妻でも置いたらどうだと勧めた向きもあったそうですが、…」

 →めかけ。側室。第二夫人。(仮の妻の意。明治初期に流行った言い方)「権」は、日本の律令制において、定員以外に臨時に任ずる官の事をいったことから、後には「副官」のように用いられた。このため、「権妻」は「本妻」に対して「副妻」=妾。権的ともいいます。ちなみに「妾」は準1級配当で「ショウ」「めかけ」「わらわ」。「妾宅」(ショウタク)、「妾婦」(ショウフ)、「妾出」(ショウシュツ=めかけのこ)、「妾腹」(ショウフク=めかけばら)、「妻妾」(サイショウ)、「寵妾」(チョウショウ)、「愛妾」(アイショウ)。女性が自分の事をへりくだって言うのは「わらわ」。
 あるサイトで「明治三年に公布された新律綱領では、権妻を妻と同等の二等親に位置付けていて、はっきり配偶者としての地位を認めている。これは、新政府の高官たちの大部分が百姓や郷士、下級武士のせがれで、たとえ国元に妻があっても、東京へ連れてきて妻にできる代物ではなかった。文明開化によって、西洋人とパーティーなどで交わる機会が増えた彼らは、誰も彼も、見目麗しい東京の女性を妻にしようとしたのである」とありました。うらやますぃ~。

 ●黴びる(かびる)

 「今年は朝顔の培養に失敗した事、上野の養育院の寄附を依頼された事、入梅で書物が大半黴びてしまった事、抱えの車夫が破傷風になった事、都座の西洋手品を見に行った事、蔵前に火事があった事――」

 →かびがはえること。「黴」は1級配当で「バイ・ビ・ミ」、「かび」「か・びる」。「黴菌」(バイキン)、「黴毒」(バイドク=性感染症の一つ)、《黴雨》(つゆ、バイウ)、「黴黒」(バイコク=あかがついてくろずむ)。漢字の構成はややこしいですが、偏は「」(くろへん)であることに注意。旁は「微(かすか)」の略体=「彳+山+一+攵」。「山一」の下に「」です。以前、偏の漢字は整理したことがありますね。かびは「菌」とも書きます。表外訓み。

 ●《洋妾》(ラシャメン)

 「何でも夫人の前身は神戸あたりの洋妾だと云う事、一時は三遊亭円暁を男妾にしていたと云う事、…」

 →さきほどの「権妻」に関連して、同じ第二夫人でも、こっちは日本に来ている西洋人の妾になった日本女性を卑しめて言う語。外妾(ガイショウ)、洋妾(ヨウショウ)。当て字ですが文字通り「羅紗綿」「羅紗緬」とも書きます。西洋の水夫が緬羊を船中に飼育して犯す、つまり逆獣姦、オナペットとするという俗説から「ラシャメン」の呼び名が当てられたとする俗説があります。ま、なが~い航海ですから、さもありなん。でもなぜに緬羊か?締まりがヨイノデショウカ?
 あるサイトで「或云外国人の抱入女を羅紗綿と唱へるは外国にて下賤の者は兎角綿羊と交通する趣よりして此等の婦人は綿羊に齊しき者にして羅紗綿と称せるよし按るに羊は紙を嗜む性質より起る事歟依之見れは紙商売の者は能々注意し商売可致事也」とみつかりました。


 ●御新造(ゴシンゾウ)

 「中でも私の心の上に一番不愉快な影を落したのは、近来はどこかの若い御新造が楢山夫人の腰巾着になって、歩いていると云う風評でした。」

 →中流社会の人の妻の尊敬語。また、一般に人妻を指す。御新造様とさらに丁寧な言い方も。新造船に乗って嫁入りすることから。ちょっと「めかけ」の言葉が続いたので、本妻、正室にも触れておきましょう。正妻。嫡妻とも。御新造さんは勿論本妻ですね。

 ●浅酌(センシャク)

 「所がそこの二階座敷で、江戸の昔を偲ばせるような遠三味線の音を聞きながら、しばらく浅酌の趣を楽んでいると、…。」

 →ここからお酒関係3連発です。まずは「浅酌」は「しずかに程よく酒を飲むこと」。「浅酌低唱」(センシャクテイショウ=浅斟低唱、浅酌微吟)→少々酒を飲んで小声で謳をくちずさむこと。

 ●献酬(ケンシュウ)

 「私はこれを聞いた時には、陽気なるべき献酬の間でさえ、もの思わしげな三浦の姿が執念く眼の前へちらついて、義理にも賑やかな笑い声は立てられなくなってしまいました。」

 →盃をやりとりすること。「まま、さあ一杯」「いやいやそちらこそどうぞ」。献盃の応酬ですね。

 ●一盞(イッサン)

 「日の暮から降り出した雨の中を、当時柳橋にあった生稲へ一盞を傾けに行ったのです。」

 →まえにもちら書きましたが、「一盞を傾ける」で「酒を飲む」。「盞」は1級配当で「サン」「さかずき」。「酒盞」(シュサン)。「さかずき」ではほかに、「觴」「觚」「巵」「卮」「鍾」「爵」「盃」。「濫觴」(ランショウ=ものごとのはじめ)、「操觚者流」(ソウコシャリュウ=ジャーナリスト連中)、「玉卮」(ギョクシ=たまのさかずき)などは重要熟語。

 

【きりしとほろ上人伝】


 ●葡萄蔓(えびかずら)

 「葡萄蔓かとも見ゆる髪の中には、いたいけな四十雀が何羽とも知れず巣食うて居った。」

 →ヤマブドウの古名。葡萄葛とも書く。黒い球形のブドウに似た液果は食用・葡萄酒とする。秋の季語。赤紫色に茶色をまぜた「葡萄茶」(エビチャいろ)はヤマブドウの色からきています。ちなみに《四十雀》は「しじゅうから」。

 ●谺(こだま)

 「まいて手足はさながら深山の松檜にまがうて、足音は七つの谷々にも谺するばかりでおじゃる。」

 →やまびこ。反響。「谺」は1級配当で「カ」、「こだま」「やまびこ」。木霊とも書く。

 ●《水夫》、《楫取》(かこ・かんどり)

 「じゃによって沖を通る廻船さえ、時ならぬ潮のさしひきに漂わされて、水夫楫取の慌てふためく事もおじゃったと申し伝えた。」

 →《水夫》はふなのり、すいふ。《楫取》はかじとり、船頭。いずれも船乗りを意味する熟字訓。「楫」は1級配当で「シュウ・ショウ」、「かじ」。「楫師」(シュウシ=ふなのり)、「艤楫」(ギシュウ)、「舟楫」(シュウシュウ=ふねで荷物を運搬すること)。「かじ」はほかに「舵」、「柁」。

 ●杣(そま)

 「なれど『れぷろぼす』は、性得心根のやさしいものでおじゃれば、山ずまいの杣猟夫は元より、往来の旅人にも害を加えたと申す事はおりない。」

 →木材を伐り出す山。そまやま。杣猟夫は「きこり、木樵、樵夫」のこと。「杣」は1級配当の国字です。必須です。「杣山」(そまやま)、「杣人」(そまびと=きこり)。

 ●御輦(ギョレン)

 「折よくそこへ来かかったは、帝の御輦をとりまいた、侍たちの行列じゃ。」

 →天子の車。「輦」は1級配当で「レン」「てぐるま」。輿に車をつけ、轅に手を添えて引く車。「輦の宣旨」(てぐるまのセンジ)は「手車にのることを許可する文書」。てぐるまは「輦車」(レンシャ)、「輦輿」(レンヨ)とも。「輦轂」(レンコク=天子の車)もそうですが「輦轂の下」(レンコクのもと)と言えば、「天子の御膝下。首都」。「轂」は1級配当で「コク」「こしき=車の車輪の真ん中の部分。くるまそのもの」。「輦台」(レンダイ)は江戸時代に川を渡る際に旅人をのせて担ぐ台のこと。越すに越されぬ大井川で用いられました。

 ●万夫不当(バンプフトウ)

 「元来この隣国の大将は、獅子王をも手打ちにすると聞えた、万夫不当の剛の者でおじゃれば、『あんちおきや』の帝とても、なおざりの合戦はなるまじい。」

 →多くの男がかかってもかなわないほどの剛勇をいう。「万夫」は多数の男、「不当」はかなわないこと。類義語に「一騎当千」(イッキトウセン)。

 ●襠(うちかけ)

 「いづくよりともなく一人の傾城が、鼈甲の櫛笄を円光の如くさしないて、地獄絵を繍うた襠の裳を長々とひきはえながら、天女のような媚を凝して、夢かとばかり眼の前へ現れた。」

 →近世の上流婦人の上着。小袖形式で帯を締めず、打ちかけて着る裾の長いもの。かいどり。「襠」は1級配当で「トウ」「まち=衣服や袋物で幅や厚みの不足するところを補う布のこと」。「したおび」の意味もあり、熟語は「褌襠」(コントウ)。うちかけは「裲襠」とも書き、音読みでは「リョウトウ」。「裲」(リョウ)も1級配当。「うちかけ」ではほかに「褂」「袿」「袙」「打掛」。ちなみに「裳」は「もすそ」(1級配当、「モ」)。

 ●伽陵頻伽? 迦陵頻伽(カリョウビンガ)

 「その声ざまの美しさは、極楽に棲むとやら承った伽陵頻伽にも劣るまじい。」

 →美しい声のたとえ。また、声の非常に美しいもののたとえ。あるいはヒマラヤ山中にいる想像上の鳥の名で、まだ殻にあるときに美しい声で鳴くともいい、極楽浄土にすみ、比類なき美声で鳴く想像上の鳥ともいう。浄土曼陀羅の絵などでは上半身は美女、下半身は鳥の姿で描かれている。(仏教語。梵語ぼんごKalavinkaの音写で、仏典では「好声鳥」「逸音鳥」「妙声鳥」などと訳されており、この鳥の比類のない美声を仏の声にたとえている。)
 ただし、「伽陵頻伽」は芥川の誤りか、誤植だと思われ、正確には「迦陵頻伽」です。お釈迦様の「迦」で、準1級配当の「カ」。「莫迦」(バカ)。「伽」は準1級配当で「カ・ガ・キャ」「とぎ」。「伽羅」(キャラ)のとき出てきましたね。「伽藍」(ガラン)、「瑜伽」(ユガ、ヨガ)、「閼伽」(アカ)。

 ●蘭麝(ランジャ)、《嫋々》(たよたよ)

 「蘭麝の薫を漂はせた綺羅の袂を弄びながら、嫋々としたさまで、さも恨めしげに歎いたは、…」

 →ランの花の香りと麝香の香り。転じて、よい香りのこと。諺に〔蘭麝の室に入る者は自ずから香ばし〕があり、「蘭や麝香の置いてある部屋に入ると、自然とその芳香が身に移るように、友人や環境がすばらしければ、おのずと感化され自分の言動も正しくなる」=「朱に交われば赤くなる」。
 「蘭」は準1級配当で「ラン」。「あららぎ=野蒜の古名」とも訓みます。四字熟語に「蘭摧玉折」(ランサイギョクセツ=賢人や美人の死)があります。「蘭交」(ランコウ)は「乱交パーティー」ではなく「心をゆるし合った交友のこと」。「麝」は1級配当で「ジャ」「シャ」。「じゃこうじか」のこと。「麝煤」(ジャバイ=墨の別名)。「麝香」は、ジャコウジカの雄の下腹部から出る分泌物を乾燥させた香料。黒褐色の粉末で強い香気があり、薬料にも使用する。ムスク。

 →たおやかなさま。しなやかなさま。当て字で「ジョウジョウ」と普通は読む。「嫋」は1級配当で「ジョウ」「たお・やか」。「余韻嫋嫋」(ヨインジョウジョウ)は「音声が長く続いて、鳴り止んだ後も味わい深いさま」。「嫋娜」(ジョウダ=しなやかで美しいさま)。女性がなよなよとして色っぽいことをあらわします。艶に近いか。「たおやか」ではほかに「婀やか」「綽やか」「猗やか」。「しなやか」ではほかに「娜やか」「娟やか」「冉やか」「靭やか」「繊やか」。

 ●《霹靂》(はたたがみ)

 「と見るや否や隠者の翁は、蝎に刺されたように躍り上ったが、早くも肌身につけた十字架をかざいて、霹靂の如く罵ったは、…」

 →(ハタハタガミの約)はたたく雷。はげしい雷。はたかみ。いかずち。「ヘキレキ」との音読みは「青天霹靂」(セイテンヘキレキ)であまりにも有名。ともに1級配当の雨冠の連続熟語。「霹」は「ヘキ」、「靂」は「レキ」。「霹靂」でしか使わない漢字です。「霹靂手」(ヘキレキシュ)は「鋭く大胆な手腕を持った人」。「霹靂木」(ヘキレキボク)は「雷が落ちて裂けた木」。靂の音符は歴ではなく「木→禾」であることに注意しましょう。いかずちは「雷」「霆」と書きます。霹は「かみなり」とも訓みます。
 ちなみに魚のハタハタは「」「」(いずれも1級配当の国字)と書きます。雷からその名前がついているのです。カミナリの多い12月ごろに沿岸部に突然大群を押し寄せてやってくるさまがまさに「かみなり=はたはたがみ」だったのです。別名は「カミナリ魚」。へぇ~。

 ●殞す(おとす)

 「所で遂には『きりしとほろ』も、あまりの重さに圧し伏されて、所詮はこの流沙河に命を殞すべいと覚悟したが、ふと耳にはいって来たは、例の聞き慣れた四十雀の声じゃ。」

 →死ぬ。命をおとす。「殞」は1級配当で「イン」、「し・ぬ」「お・ちる」「おと・す」。「殞没」(インボツ)、「殞命」(インメイ)、「殞石」(インセキ)、「殞落」(インラク)。「隕」もほぼ同義で1級配当で「イン」「お・ちる」。「隕泗」(インシ=なみだぼろぼろ)、「隕石」(インセキ=隕星)、「隕越」(インエツ=深く願うあまり、常識を失う)、「隕穫」(インカク=収穫を台無しにする)、「隕首」(インシュ=死ぬこと)、「隕絶」(インゼツ=国が滅びる)、「隕墜」(インツイ=隕落)、「隕涕」(インテイ=なみだぼろぼろ、隕涙)、「隕零」(インレイ-死ぬこと)。

 

【蜜柑】


 ●睚(まぶた)

 「私は漸くほっとした心もちになって、巻煙草に火をつけながら、始めて懶い睚をあげて、前の席に腰を下していた小娘の顔を一瞥した。」

 →眼のふち。「まぶた」がまた登場です(2008年1月11日付日記「羅生門」参照、「瞼」「目蓋」「眶」)。「睚」は1級配当で「ガイ」「まなじり」とも。〔睚眥の怨み〕(ガイサイのうらみ)は「ほんのちょっと睥まれただけの纔かな怨み」。「眥を決する」(まなじりをけっする)は「眼をかっと見開く」。「まなじり」はほかに「眥」「眦」。

 ●皸(ひび)

 「それは油気のない髪をひっつめの銀杏返しに結って、横なでの痕のある皸だらけの両頬を気持の悪い程赤く火照らせた、如何にも田舎者らしい娘だった。」

 →手・足などが寒気におかされ、皮膚の表皮が乾燥して、小さい亀裂を生じたもの。ひどくなると「あかぎれ」という。「皸」は1級配当で「クン」「ひび」「あかぎれ」。「皸裂」(クンレツ)=「皴裂」(シュンレツ)。「ひび」はほかに「皴」(1級配当)=シュン、「皹」=シュン(皸の異体字)。「皴」は「しわ」のほか、「皴法」(シュンポウ=中国絵画の画法のひとつで、山や石のひだを描く)の用法があります。「斧劈皴」(フヘキシュン=斧で割った木のような形の岩肌を描く画法)を知っていれば漢字検定1級合格は間違いなしです。
 また、「あかぎれ」ではほかに「胼」「胝」「亀」「皹」。ちなみに「罅」(1級配当)も「ひび」と訓みますが、こちらは「陶器・大地などの表面にできる細かい割れ目や裂け目。亀裂」。人間関係に入る「ひび」も「罅」です。旁が艱しいですが、「虍(とらがしら)+乎」です。

 ●《隧道》(トンネル)

 「云うまでもなく汽車は今、横須賀線に多い隧道の最初のそれへはいったのである。」

 →山腹・海底・地下を掘り抜いた道。トンネルは当て字で通常は「ズイドウ」と読みます。「隧」は1級配当で「スイ・ズイ」「みち」。「隧道」は「スイドウ」と読むと「棺を納めるために斜めに掘り下げた墓への通路」で中国では元々こちらが本義。音符の「遂の旧字」は「燧」(スイ、ひうち、のろし)、「邃」(スイ、おくぶか・い)があります。いずれも1級配当。

 ●靠せる(もたせる)

 「私は一切がくだらなくなって、読みかけた夕刊を抛り出すと、又窓枠に頭を靠せながら、死んだように眼をつぶって、うつらうつらし始めた。」

 →体の重みを預け寄り掛かること。「靠」は1級配当で「コウ」、「よ・る」「もた・れる」。「靠りかかる」(よりかかる)は「依存する」。「医に靠れる」でもよく使います。「もたれる」ではほかに「凭れる」も頻出語彙。これも1級配当で「ヒョウ」「よ・る」とも。ほとんど「靠」と同じ意味です。「凭れ合って生きている」「凭れ合いの関係」などとも使いますな。いずれも音読みを使う熟語は見つかりませんでした。

 ●一旒(イチリュウ)

 「踏切りの近くには、いずれも見すぼらしい藁屋根や瓦屋根がごみごみと狭苦しく建てこんで、踏切り番が振るのであろう、唯一旒のうす白い旗が懶げに暮色を揺っていた。」

 →ひとはた。「旒」は1級配当で「リュウ」「はたあし=旗足」。旗のなびく部分。吹流しのことです。旗や幟を算える言葉でもあります。「冕旒」(ベンリュウ=冠の珠で作った垂れのこと)、「旒旗」(リュウキ=信号旗)。「トリビア知識」ですが、「信号旗は国際船舶信号で定められており、ローマ字で表す26枚、回答旗1枚、数字旗10枚、代表旗3枚、合計40枚からなります。それぞれの旗は、白、赤、黄、青、黒の5色からなり、各旗の組み合わせで一字~四字信号まであります(一旒~四旒)。日露戦争当時では、白旗とX ・ G ・ E旗を掲げれば、「我レ降伏ス」という意味になります」。

 ●喊声(カンセイ)

 「それが汽車の通るのを仰ぎ見ながら、一斉に手を挙げるが早いか、いたいけな喉を高く反らせて、何とも意味の分らない喊声を一生懸命に迸らせた。」

 →「うぉ~」と合戦で兵士が上げる雄叫び。「鬨の声」(ときのこえ)に近いですが、こちらは、合戦の始まりに士気を鼓舞する「えいえいお~~っ」。本文では子供たちですから、単純に喚き声(わめきごえ)でいいでしょう。「吶喊」(トッカン)という語彙もあります。「喊」は1級配当で「カン」「さけ・ぶ」。「吶」は1級配当で「トツ・ドツ」「ども・る」。「吶吶」(トツトツ=どもり、訥訥)。「迸る」は「ほとばしる」で1級配当。鋭く勢いよく飛び散らす意味です。

 ●幾顆(イクカ)

 「小娘は、恐らくはこれから奉公先へ赴こうとしている小娘は、その懐に蔵していた幾顆の蜜柑を窓から投げて、わざわざ踏切りまで見送りに来た弟たちの労に報いたのである。」

 →いくつかの房の蜜柑。「顆」は果物を数える単位で、「個」とするよりおしゃれな言い方です。1級配当で「カ」「つぶ」。「小さなまるいもの」。「顆粒」(カリュウ)、「円顆」(エンカ)。貝原益軒の「養生訓」の一節に「肉は一爛(いちらん)を食し、菓(くだもの)は一顆を食しても肉十爛を食し菓百顆を食したると同じ。多くくひて胃をやぶらんより、少なくくひて、其味を知り、身に害がなきがまされり」というのがあります。肉も果物も食べ過ぎは禁物。体を壊しては元も子もない。一つ一つを味わって食すべし。ん~~、深い。


 【沼地】


 ●蓊鬱(オウウツ)

 「その上不思議な事にこの画家は、蓊鬱たる草木を描きながら、一刷毛も緑の色を使っていない。」

 →草や木が盛んに繁っているさま。こんもり。類義語は「鬱蒼」(ウッソウ)、「鬱勃」(ウツボツ)。「松篁蓊鬱」(ショウコウオウウツ)、「老杉蓊鬱」(ロウサンオウウツ)などのように用います。「蓊」は配当外で「オウ・ウ」。「暗香蓊勃」(アンコウオウボツ)、「蓊然」(オウゼン)、「蓊薹」(オウタイ)。「鬱」は準1級配当で「ウツ」「ふさ・ぐ」。遂に出ました「鬱」。どう覚えましょうかね。私は「キ(木)カン(缶)キ(木)ハ(冖)、こめじるし(❋=鹵-占)受け(凵=うけばこ)、ひげ(匕)三本(彡)」と覚えましたがさて?「鬯」(においざけ、チョウ)が頭に入っているのであれば、「……、においざけ(鬯)に、さんづくり(彡)」と置き換えてもいいいかも。やっぱ覚えるときのリズムは「5・7・5調」がいいんですよね。熟語は「鬱金」(ウコン)、「鬱怏」(ウツオウ=心が晴れない)、「鬱屈」(ウックツ)、「鬱悒」(ウツユウ)、「鬱屈」(ウックツ)、「鬱陶しい」(ウットウ・しい)。《鬱金香》(チューリップ)もお忘れなく。


 【龍】


 ●簟(たかむしろ)

 「鮓売の女も日が近くば、桶はその縁の隅へ置いたが好いぞ。わ法師も金鼓を外したらどうじゃ。そこな侍も山伏も簟を敷いたろうな。」

 →細く割った竹や籐で編んだむしろ。夏に寝具として用いる。竹筵、竹席とも書く。夏の季語。露簟、盧簟。すのこ、ござの類か。「簟」は1級配当で「テン」。「簟牀」(テンショウ)、「簟床」(テンショウ)、「枕簟」(チンテン)、「簟席」(テンセキ)、「竹簟」(チクテン)、「簟竹」(テンチク)、「氷簟」(ヒョウテン)。

 ●《諢名》(あだな)

 「そこで奈良の町のものが、これに諢名をつけまして、鼻蔵――と申しますのは、元来大鼻の蔵人得業と呼ばれたのでございますが、それではちと長すぎると申しますので、やがて誰云うとなく鼻蔵人と申し囃しました。」

 →其の人の特徴などによって実名のほかにつけた名前。あざけりの意味や愛称。異名。ニックネーム。綽名、渾名、仇名とも書く。「諢」は1級配当で「コン・ゴン」「たわむれる」。「諢名」は「コンメイ」とも読む。

 ●劫を経る(コウをへる)

 「大方劫を経た獺にでも欺されたのであろう。」

 →年功を積む。長い年月を経る。この場合の「劫」は「長い時間」のことで反対語は「刹那」。「劫」は準1級配当で「キョウ」「ゴウ」「コウ」「おびや・かす」。「劫奪」(ゴウダツ、キョウダツ、コウダツ)、「劫略」(ゴウリャク、キョウリャク)、「劫掠」(ゴウリャク、キョウリャク)、「永劫」(エイゴウ)、「億劫」(オクゴウ)、「万劫」(マンゴウ)、「劫初」(ゴウショ=この世が成立した剏め)。「弾指の間」とはまったく正反対ですね。
 ちなみに「獺」は1級配当で「かわうそ」。正岡子規の「獺祭忌」(ダッサイキ)。

 ●栴檀庇(センダンびさし)

 「と思うとそのところどころには、青糸毛だの、赤糸毛だの、あるいはまた栴檀庇だのの数寄を凝らした牛車が、のっしりとあたりの人波を抑えて、屋形に打った金銀の金具を折からうららかな春の日ざしに、眩ゆくきらめかせて居りました。」

 →牛車の種類の一つ。栴檀を屋根の庇に使っている。「栴檀」は「センダン科の落葉高木。暖地に自生。初夏に淡紫色の五弁花を多数つけ、楕円の黄色い実を結ぶ。材は器具用、嘉実・樹皮・根は薬用。オウチ」。
 ちなみに、〔栴檀は双葉より芳し〕(栴檀は発芽したころから芳香を放つことから、優れた人物は、幼いときから他と違って優れていることを示す諺)の「栴檀」はこの栴檀のことではなく、「白檀」(ビャクダン)という木のことを指す。(白檀は別名を栴檀と呼ぶ)

 ●梭(おさ)

 「のみならず神鳴も急に凄じく鳴りはためいて、絶えず稲妻が梭のように飛びちがうのでございます。」

 →織機の付属具。縦糸の位置を整え、横糸を打ち込むのに用いる。竹の薄い小片を櫛の歯のように列ね、長方形の框に入れたもの(竹筬)であったが、いまは鋼または真鍮製の扁平な針金で製造したもの(金筬)を使う。英語では「shuttle」。「梭」は1級配当で「サ」「ひ」。《梭子魚・梭子》(かます=「魳」)の当て字に使うのは「梭」の形に似ているからです。「梭杼」(サチョ)も同じ意味。「杼」も1級配当で「チョ・ジョ」「ひ」。
 稲妻のさまを「梭のように」ということは、縦に隊ちるものもあれば横にも(落ちるとはいわず何と言えばいいか)閃くものもある、とにかく稲妻が荒れ狂った情景を喩えたものでしょう。
 しかしながら、「おさ」は「筬」(1級配当)と書く方が一般的でしょう。「筬虫」(おさむし)は《歩行虫》とも書き、これも形が「おさ」に似ていることから名づけられました。

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Re: いい調子ですね!

こんにちは、「たまご」さん。

> ラブアフェアはなかなかにして順調です。ウフフ。i-175

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スルーしようかとも思いましたが、やはり突っ込んじゃいます。「順調です」か…よかったですね。
「ウフフ。i-175」ですか…幸福感が滲み出ていますねぇ。。。心の安寧が得られているなら、もう「煩悩」と無理して闘う必要はないですね。「流れ」に乗ってそのまま漢字学習にも弾みをつけましょうね。秋の本番まで残り4カ月を切っていますよ。暑い季節。これからが大切です。乗りましょう。

> 高浜虚子の「春眠や靉靆として白きもの 」

虚子ですか。いいですね。残念ながら読んだことがないので今度読んでみます。もしかしたら弊blogのネタにならないかなぁ。なればいいなぁ。「靉靆」なんておしゃれな語彙を用いる俳人なんですからもっと多くの言葉もありそうですね。慥か正岡子規の弟子でしたよね?

> 鼯鼠(むささび)、鼬鼠(いたち)
> 蝦蛄(しゃこ)蝲蛄(ざりがに)

うむ、これらは本当に紛らわしいです。鼯鼠は「ももんが」とも訓みますね。ほかには、山鼠・冬眠鼠(やまね)なんてのもあります。「しゃこ」は「青竜鰕」もあって今回の試験で出たようです。少し難しいですね。ほかに「鷓鴣」(しゃこ)というのもありますが、こっちは鳥です。中国の漢詩で見たことがあります。いずれも書けなくていいでしょうから、とにかく訓めるようにしましょう。

> あと、苞苴という言葉をみると「包茎」を思い出してにやにやしてしまいます。

う~む、これは師匠である迂生の方が「照れちゃう」…「無理矢理~」「似てないよ~」と師匠がどんなに叫んでみても「たまご」さんに「にやにや」されちゃあ、負けですな。師匠が一本取られましたぁ。。。でも迂生の場合、弟子に負けてられないと「本気」出すととんでもない危険ゾーンに行ってしまい、レッドカードが出されちゃいますので気を付けねば。。。。

> あと、金栗蘭(ちゃらん)っていうのをみると、つい懐かしのこん平師匠を思い出してしまい、真似して「ちゃら~ん!」と叫びだしたくなります。i-179

またまたこれはおもろいですな。でも「金栗蘭」という熟字訓は全く知りませんでしたよ。漢検辞典にも見出し語にあるんですね。吃驚です。いつ出されても可笑しくはない。これは助かりました。そもそも「茶蘭」なる植物は存在すら知りませんでした。勉強になります。ありがとう、「たまご」さん。
にしても、また落語ですな。もしかしたら「たまご」さんは落研?んなことぁないか。落語がお好きなんでしょうかね。先日志ん朝師匠といい、こん平師匠といい、喩えが渋すぎまっせ~。次は、初代木久蔵師匠(現木久扇師匠)の「いやんばか~ん、うふふん」ですか?ね?

> 変なコメントをしてしまい、すみません。。。i-229

いや~、一部イエローカード級はあったものの、今日は大変勉強になりました。この調子で勉強を進めましょうね。いいよ~。ナイスよ~。

師匠、こんにちは

こんにちはi-179

ラブアフェアはなかなかにして順調です。ウフフ。i-175

靉靆は、高浜虚子の「春眠や靉靆として白きもの 」を覚えているので書くのも読むのもばっちりですよ☆好きな作品があると無理なく覚えることができますね☆

こないだ勘違いしている漢字についてコメントしましたが、後でノートを調べてみると、結構沢山あるものです。
鼯 鼠(むささび)、鼬鼠(いたち)
蝦蛄(しゃこ)蝲蛄(ざりがに)など、混同していて間違えました(汗

「魯魚亥豕」「烏焉魯魚」 については「そんなに間違えるほどにてるかな~?」と疑問です。

あと、苞苴という言葉をみると「包茎」を思い出してにやにやしてしまいます。

あと、金栗蘭(ちゃらん)っていうのをみると、つい懐かしのこん平師匠を思い出してしまい、真似して「ちゃら~ん!」と叫びだしたくなります。i-179

変なコメントをしてしまい、すみません。。。i-229
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char

Author:char
不惑以上知命未満のリーマンbloggerです。
言葉には過敏でありたい。
漢検受検履歴
2006.3  漢字学習スタート
2006.6  2級合格
2006.10 準1級合格
2007.10 1級合格①
2009.2 1級合格②

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